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タンザニアの「さくら女子中学校」に教育支援を実施しました

2016年04月12日

住友化学株式会社

住友化学は、「次世代育成支援」の一環として、東アフリカ・タンザニア連合共和国北部のバンガタ村に開校した「さくら女子中学校」に、一般社団法人キリマンジャロの会を通じて、教材、校庭整備のための費用(100万円)およびオリセット®ネット(※1)を提供しました。
また、「さくら女子中学校」は、将来、社会で活躍できる女性リーダーを多数輩出することを目指して理数系に重点をおいた教育を推進しており、開校後の3月16日には、広岡敦子執行役員が「さくら女子中学校」を訪問し、オリセット®ネットの開発経緯や技術開発について特別授業を行いました。提供したオリセット®ネットは、一人一人に配られ、学生寮のベッドに使われています。女子学生たちは、広岡執行役員のマラリア予防における蚊帳の重要性を訴える「Sleep under the bednet」の言葉に真剣に耳を傾けていました。昼食時には、初めて日本の箸を使って食事を楽しみ、交流を深めました。
なお、オリセット®ネットの提供は、2016年の開校から新入生に対する支援として、全学年に提供が完了する2019年まで4年間継続して行います。
当社はこの支援を通じて「持続可能な開発目標」(SDGs(※2))のうち、目標3(健康と福祉)、目標4(質の高い教育)、目標5(ジェンダー平等)の達成に協力します。

  1. 防虫剤を練りこんだポリエチレン製の糸で織られたマラリア予防用の蚊帳。耐久性に優れ、防虫剤が蚊帳の表面から徐々に染み出し、繰り返し洗濯しても効果が5年以上持続する点が特長で、経済的かつ効果的にマラリアを媒介する蚊から身を守ることができる。2001年にはWHO(世界保健機関)から世界で初めて長期残効蚊帳としての効果が認められ、使用が推奨されている。
  2. 「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs):国際連合が2015年9月に採択した貧困、食糧、健康、教育、気候変動、資源などの地球規模の課題に対して2030年までに達成すべき17の目標。

以下のホームページもご覧ください。

一般社団法人キリマンジャロの会は、将来、社会で活躍できる女性リーダーの輩出を目指す取り組みとして、アフリカの少女たちが安心して学ぶことのできる教育環境を提供するため、2016年1月に全寮制の「さくら女子中学校」(4年制、1学年50名)を開校しました。

  • 女子寮で使われているオリセット<sup>®</sup>ネット

    女子寮で使われているオリセット®ネット

  • さくら女子中学校の生徒と広岡執行役員

    さくら女子中学校の生徒と広岡執行役員