住友化学 創造的ハイブリッドケミストリー
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農業化学部門
2009年10月13日更新
 
人類の発展と繁栄には食糧の安定供給が不可欠です。住友化学は農業の生産性向上を、農薬、肥料、飼料添加物、農業用資材等を用いて総合的かつ多角的にとらえたアグリビジネスを展開しています。住友化学の農薬は、世界の100カ国以上で使われています。原体の生産から最終製品販売までを一貫して行う体制を整えており、全天候型の製品構成を目指し、殺虫剤・殺菌剤・除草剤をはじめとして、植物成長調整剤などの新しいタイプの農薬についても新製品を次々に開発しています。また、家庭用殺虫剤、防疫用薬剤等の開発・販売にも力を注ぐなど、世界の生活環境の向上にも貢献しています。


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福林 憲二郎
代表取締役
専務執行役員
農業化学部門統括

福林 憲二郎


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■農業用殺虫剤
農業用殺虫剤
住友化学の農薬は世界100カ国以上に輸出されています。

住友化学は、1950年代半ば以降、技術導入により世界的な農薬である「マラソン」などを国産化しましたが、一方、自社技術による研究開発にも注力し、1961年には世界に誇る画期的な殺虫剤「スミチオン」を生み出しました。「スミチオン」は、その安全性と卓効性が世界各国で高く評価されています。
1975年には、ピレスロイド系農業用殺虫剤「スミサイジン」を開発し、綿花用を中心に果樹・蔬菜用など、世界各国において幅広い分野で販売を行っています。さらに、「スミサイジン」の光学異性体「スミアルファ」を開発し、世界各国で販売しています。一方、国内ではこの「スミサイジン」と種々の有機リン系殺虫剤の混合剤「パーマチオン」「ハクサップ」「ベジホン」「ミカントップ」を販売し、さらに1985年に「アディオン」、1986年には「アグロスリン」を発売し、果樹、野菜の害虫防除用として使用されています。
また、同じくピレスロイド系殺虫剤「ダニトール」「ロディー」を、日本をはじめとして多くの国々で販売しております。
1992年には海外で、コナジラミ等を対象に昆虫成長制御剤「アドミラル」を上市し、国内では1997年に「ラノーテープ」を上市しました。
さらに、2004年には全く新しい野菜用殺虫剤「プレオ」の販売を開始しました。

 
<農業用殺虫剤>
「スミチオン」/「スミサイジン」/「スミアルファ」/「パーマチオン」/「ハクサップ」/「ベジホン」/
「ロディー」/「ビルク」/「ダニトール」/「アディオン」/「アグロスリン」/「ゲットアウト」/「アドミラル」/
「バッサ」/「サイアノックス」/「プレオ」/「マラソン」/「ジメトエート」/「オルセン」/「ズーム」/
「粘着くん」/「パダン」/「ダントツ/クロチアニジン」/「プルートMC」
 
■農業用除草剤
農業用除草剤
 

住友化学は、1975年に水稲用除草剤「バサグラン」を海外から導入、販売を開始しました。1986年には、水田の難防除雑草であるホタルイに特異的に効果を示す水稲用除草剤「スミハーブ」を独自に開発、販売を開始し、1992年にはアジアで「セレクト」を上市しました。
さらに新型大豆用除草剤「リソース」「スミソーヤ」の販売を1992年から順次、南米、中国、およびアメリカ(トウモロコシ用含む)で開始しています。

 
<農業用除草剤>
「スミハーブ」/「クレマート」/「スミクレート」/「リソース」/「スミソーヤ/Valor/Chateau」/
「バサグラン」/「イマゾスルフロン」/「スルホスルフロン」/
 
■農業用殺菌剤
農業用殺菌剤
 

果樹・野菜用殺菌剤として販売している「スミレックス」「パウミル」は、灰色かび病などの特効薬として、日本やフランスなどのブドウや、畑・ハウス野菜などの分野で幅広く使用され、また、有機リン系の殺菌剤「リゾレックス」は、リゾクトニア菌などの土壌病害に卓効を有し、野菜・花卉類等多くの作物で好評を博しています 。
さらに1986年には海外でムギ種子消毒用殺菌剤「スミエイト」を、1989年には、水稲のもみ枯細菌病、野菜軟腐病用「スターナ」を国内で発売し、1993年には韓国でも上市しました。
1996年には、水稲の三大病害の一つである紋枯病用「リンバー」を上市し、2000年には、いもち病用に「デラウス」の販売を開始しました。

 
<農業用殺菌剤>
「スミレックス」/「リゾレックス」/「スターナ」/「パウミル」/「スミブレンド」/「スミエイト」/
「グランサー」/「リンバー」/「デラウス」/「ベンレート」/「バリダシン」/「フェリムゾン」
 
■植物成長調整剤
植物成長調整剤
 

1985年に発売し、その後改良を加えた花卉用の植物成長調整剤「スミセブンP」や、1991年に発売した水稲用倒伏軽減剤「ロミカ」など、独自の製品の開発を行っています。

 
<植物成長調整剤>
「スミセブンP」/「ロミカ」
 
■生物農薬
環境保全型農業の広がりを背景として、自然界に存在する生物を利用したBT農業「ダイポール」を1982年に上市し、その後、1998年に「エスマルク」の販売を開始、1999年には天敵農薬「オリスター」を開発・発売しました。さらに、2000年には、米国の大手医薬会社アボット社から世界最大の生物農薬事業を買収し、生物農薬事業の拡大を行いました。その結果として、2001年には新しいBT剤「フローバック」の販売を開始しました。
 
<生物農薬>
「エスマルク」/「フロ−バック」/「オリスターA」/「ミドリヒメ」
 
■肥料
肥料
倒伏軽減剤入り水稲用肥料
「スミショート」
住友化学の歴史は、1913年に設立された住友肥料製造所にさかのぼります。過燐酸石灰の製造からスタートした肥料事業は、硫酸アンモニア、硝酸アンモニア、尿素を加え、さらに各種の化成肥料、液体肥料、硝酸系高度化成、緩効性高度化成などを次々に販売してきました。特に「スミカエース」は、畑地作物に画期的肥効があります。また、1991年には世界でも初めての水稲用倒伏軽減剤入りの化成肥料「スミショート」を発売しました。さらに、省力化、省肥料化を目的としたコーティング肥料「SRコート」の開発、販売も行っています。
また、最近では植物成長促進菌(フォーマ菌)を用いた微生物資材「根剛力」を開発するなど、化学肥料だけにとどまらない広範囲な分野での開発に取り組んでいます。
<芝生管理システム>
<肥料>
被覆肥料「スーパーSRコート」「スミコート」/ 農薬入り肥料「スミショート」/
農薬入り被覆配合肥料「楽一」/ 緩効性肥料(DCS入り)「スミカエース」/
液体肥料 / 硫安 / 硝安 /「スミカホルム」/ 高度化成
 
 
生活環境事業部  
■家庭用殺虫剤
家庭用殺虫剤
多くの家庭用殺虫剤に住友化学のピレスロイド系薬剤が使用されています。

1953年住友化学は、除虫菊エキスの類縁化合物の合成に成功し、合成ピレスロイド「ピナミン」を世に送り出しました。その後も引き続き「ネオピナミン」「ピナミンF」「クリスロンF」「ピナミンDF」「エトック」などのピレスロイド系殺虫剤を相次いで開発しました。現在わが国で市販されている蚊取り線香、電気マット、液体蚊取り、エアゾールなどの家庭用殺虫剤のほとんどすべてに住友化学のピレスロイド系薬剤が使われています。
ゴキブリ駆除の分野では、ピレスロイド系の「エクスミン」「ゴキラート」などに加え、1988年からオキサジアゾール系の「エレミック」を販売しています。

さらに1994年には、高ノックダウン剤の「プラル」を発売しています。また、衣料用防虫剤の分野では、1983年にピレスロイド系で無臭の「ベーパースリン」を発売しました。
また、2001年には、アベンティス社より全世界の家庭用殺虫剤ビジネスを買収し、この分野の事業をさらに拡大し、発展させています。
これら住友化学の一連の家庭用殺虫剤は、国内のみならずヨーロッパ、北米をはじめ世界各国に輸出されています。

 
■シロアリ薬剤

シロアリ駆除剤として、マイクロカプセル技術を応用した「カレートMC」と、ピレスロイド系の「カレート油剤」を1988年に発売しました。
その後、「ホルサー乳剤」「バクトップMC」「ララップMC」などを上市し、好評を博しています。

 
<家庭用殺虫剤>
「ピナミン(フォルテ)」/「エトック」/「エスビオスリン」/「エスバイオール」/「ネオピナミン(フォルテ)」/
「クリスロンフォルテ」/「プラル」/「スミスリン」/「エクスミン」/「ゴキラート(−S)」/「エレミック」/
「エミネンス/SumiOne」/「ピ・ウェンリン」/「バイオアレスリン」
<衣料防虫剤>
「ベーパースリン」/「フェアリテール」
<シロアリ用薬剤>
「バクトップMC」/「ホルサーEC」/「ララップMC」/「グレネードMC」
<合板防虫・防蟻剤>
「(ネオ)ランバートMC」/「ランバートGIP」
 
■動物薬

1999年に住友製薬より事業譲渡を受け、産業動物用殺虫剤および繁殖用薬、動物病院向けコンパニオンアニマル用医薬品を中心に開発およびマーケティング活動を展開しています。
当社殺虫剤を含有した鶏舎畜舎における動物薬殺虫製剤として「スミロール」「ラピタ」「エスミック」、昆虫成長制御剤を含有した「ラモス」、牛・豚の性周期の同期化あるいは分娩調節としてのプロスタグランジン製剤「クロプロメイトーC」「クロプロスターS」、コンパニオンアニマル用途としては、外・内寄生虫駆除剤「ダーナムシリーズ」「トリサーブ」等々を主たる自社商材として、畜産業生産性向上およびコンパニオンアニマルのクオリティオブライフの改善に貢献しています。

 <アニマルヘルス畜舎用殺虫剤>
 「ラモス」/「ラピタ」/「スミロール」/「エスミック」/「プレミアム動物用スミチオン乳剤」
 
ベクターコントロール事業部  
■長期残効性防虫蚊帳
オリセットネット
オリセットネット

マラリア予防に効果のある防虫蚊帳「オリセットネット」を販売しています。「オリセットネット」は、耐久性や通気性に優れていることに加え、蚊帳の糸に練りこまれた防虫剤が徐々に表面に染み出すため、防虫効果が5年以上持続します。
1982年に合成樹脂へ防虫剤を融合させる研究開発を開始し、1994年に「オリセットネット」が完成しました。2001年にWHOより世界で初めての長期残効性防虫蚊帳として使用を推奨され、現在、アフリカを中心に世界各国で販売されています。


■防疫用殺虫剤

蚊防除用残留散布用殺虫剤「スミチオン40WP」、幼虫駆除剤「スミラブ0.5G」、空間散布用殺虫剤「ペスガード」シリーズなどを販売しています。

  製品情報
「オリセットネット」/「スミチオン40WP」/「スミラブ0.5G」/「ペスガード」シリーズ
 
アニマルニュートリション事業部  
■飼料添加物
飼料添加物
DL-メチオニン、メチオニンヒドロキシアナログ

世界的に地球環境保全への意識が高まる中で、動物性タンパク質の需要拡大への対応と畜産排泄物の削減への対応を両立させることが、全ての国に共通する課題となっています。住友化学は、この問題解決に寄与する飼料添加物DL−メチオニン、メチオニンヒドロキシアナログを世界50カ国以上に販売することによって、安全・良質・安価な配合飼料の生産に寄与し、世界の畜産業の発展に貢献しています。

 <飼料添加物>
 DL-メチオニン / メチオニンヒドロキシアナログ
 
関連工場と研究所  
■大分工場
大分工場
大分工場

1939年、日本染料製造株式会社の染料、農薬および医薬品の中間物工場として操業を開始しました。その後、住友化学との合併に伴い住友化学大分工場となり、以来40余年、農業用殺虫剤「スミチオン」、酸化防止剤「スミライザー」を二本柱とする世界最大級のクレゾールコンプレックスに発展してきました。
現在、ピレスロイド系農業用殺虫剤「スミサイジン」のほか、各種新農薬、医薬品原体などの特長ある製品を拡充し、一層のスペシャリティ化を図っています。
また1987年に旧酉島工場(大阪府)から医薬品原体工場を移管し、「メロペン」、「アムロジン」等の医薬品原体を製造してきました。 2003年には住友製薬大分工場(現:大日本住友製薬大分工場)を設置し、原体製造設備を移管するとともに医薬品製剤工場の一部移管を実施するなど、国際的GMPに対応した競争力ある医薬品の生産基地として更なる強化を図っています。

 主要製品
「スミチオン」/「スミサイジン」/「ジメトエート」/「サイアノックス」」/「アグロスリン」/「ダニトール」/
「スミハーブ」/「クレマート」/「リゾレックス」
 
■三沢工場
三沢工場
三沢工場

1978年、ピレスロイド系家庭用殺虫剤の内外の旺盛な需要の伸長と、青森県、三沢市の熱心な誘致を受けて、同殺虫剤原体の製造工場として操業を開始しました。同殺虫剤は安全性が高く、効果の優れた製品として高く評価されており、すでに世界80カ国に輸出されています。ピレスロイド系家庭用殺虫剤の「世界への供給基地」としての重要な役割を担っています。

 主要製品
「ピナミン」/「ピナミンF」/「ネオピナミン」/「スミスリン」/「ベーパースリン」/「クリスロン」/
「ピナミンDF」/「エミネンス」/「ピ・ウェンリン」/「フェアリテール」
 
■農業化学品研究所
農業化学品研究所
農業化学品研究所

農業化学品研究所は、農業用および家庭防疫用の殺虫剤分野で、数多くの大型商品を開発してきましたが、さらに除草剤、殺菌剤、あるいは、昆虫および植物の成長調整剤といった新農薬の開発にも注力しています。
また、こうした農薬の研究開発を通じて培った栽培技術や植物バイオテクノロジーなどを駆使した種子・苗・農業資材の開発など、総合的なアグリビジネスの研究開発拠点となっています。

 
主なグループ会社  
■農薬分野

国内では、2002年、武田薬品工業(株)と住化武田農薬(株)を設立し、武田薬品の農薬事業を譲り受けました。その後、2007年11月には住化武田農薬(株)を吸収合併しました。また、2004年には全農との事業提携により、系統新会社である協友アグリ(株)を設立することになりました。
海外では、1988年に北米で農薬販売会社としてベーラントUSAを設立したのを皮切りに、フランス、スペイン、台湾、中国、オーストラリア、南ア、ブラジル等、世界各国に開発・販売会社を設立し、住友化学製品の普及開発に取り組んでいます。
また、2000年にはアボット社より生物農薬事業を買収し、ベーラントバイオサイエンスを設立しました。さらに、2003年には中国での農薬中間体製造を目的として合弁会社大連住化凱飛化学有限公司を設立しました。

 
■生活環境分野

国内では、不快害虫駆除製品・ペット用薬剤の販売を目的として1989年に住化ライフテク(株)を設立、1997年には、シロアリ剤・環境薬剤の販売会社のシントーファイン(株)(現住化エンビロサイエンス(株))を設立しました。海外では、1988年に欧州地域の販売会社として住友化学(U.K.)を設立し、その後オーストラリア、南ア等の販売体制も確立しています。また、1994年には、研究開発会社としてマレーシアに住友化学エンビロアグロアジアパシフィックを設立しました。さらに海外での生産拠点を築くべく、2000年にはインドにSCエンバイロアグロインディアを設立し、家庭用殺虫剤の生産を開始しています。

 
■その他

住友化学は農業関連事業の総合的かつ多角的展開の一環として、1979年に大分工場の構内業務や釣餌の製造・販売など幅広い分野の業務を行う大分ゼネラルサービス(株)を設立しました。さらに1988年には潅水資材・コート種子・花卉種苗等の販売を行う住化農業資材(株)を設立し、1989年には研究の補助業務やサンプル合成、ニンニクの種苗の製造・販売を行う住化テクノサービス(株)を設立するなど事業の拡大を図ってきました。また最近では、2001年に環境保全型資材の販売や食品廃棄物のリサイクルを行う日本エコアグロ(株)を設立し、非農耕地用資材の販売会社として(株)日本グリーンアンドガーデンを設立しています。


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