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社員に対する社長就任あいさつ(要旨)

2019年04月01日

社長 岩田 圭一

当社は、この約6年間に、十倉前社長のリーダーシップのもと、財務基盤の強化と事業ポートフォリオの高度化を着実に進めてきた。本日スタートした中期経営計画以降、現場重視の思想を一層推し進めるとともに、これまでに実施した数々の投資を確実に収益に結びつけていく。
今後、新技術の台頭やデジタル革新により新たな価値創造の流れが飛躍的に加速する。また、SDGsに代表される社会課題の解決においても、化学が果たし得る役割はより大きくなる。これは、総合化学メーカーである当社にとって多くの事業チャンスがあるということだ。従って、事業環境は、決して楽観できる状況ではないが、自らの努力次第で輝かしい未来を築き得るポジションにあると言える。こうした状況をふまえ、在任中に成し遂げたい3点について述べる。

1. 「コングロマリット・プレミアム」を一層高める

当社が持つさまざまな事業や技術のシナジーを発揮することによって、総合化学ならではのメリットを現実のものとし、企業価値のさらなる向上を実現していく。そのためのビジネスチャンスは、社会課題の解決につながる分野と、既存事業の境界領域に存在する。デジタル革新を大胆に取り込むことによって現場力を一段と強化し、それを推進力としてグループ一丸となって総力戦で成し遂げたい。

2. より働きやすい職場環境をつくる

当社の持続的発展のためには、仕事を通じて社員一人一人が成長しているという実感を持ち、高いモチベーションを保つことが重要だ。引き続き、風通しの良い職場環境づくりに注力するとともに、個々人の多様性を尊重し、可能な限り一人一人のライフスタイルとの調和を図っていけるよう、働きやすい職場環境の整備を一層進めていく。

3. 事業を考える際の社内の行動様式を、より時代に合ったものにする

今後、事業環境の変化や技術革新のスピードが一層加速することを踏まえると、スピードと機敏さ、そして失敗を恐れずチャレンジする姿勢が不可欠だ。行動しないことによるロス、すなわち不作為のロスを好まず、起業家精神に富んだ、気概を持った会社にしていく。


大切にしている言葉は、中国の古典にある「日に新たに、日々に新たなり」である。「昨日より今日、今日より明日が少しでも新しく、良くなる。そしてその毎日の繰り返しで今よりずっと前に進んでいく」という意味であり、中期経営計画のスローガンである「Change and Innovation」に通じる言葉でもある。この言葉を実践し、当社グループの持続的な発展のために先頭に立って全力で取り組む決意だ。皆さんも、一人一人が当社の成長のエンジンであることを今一度心に刻み、失敗を恐れず、機敏に、そしてスピード感を持って日々挑戦し、共に前進し続けよう。

以上

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