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手づくりのような自然な風合いを持つ樹脂フィルム「WAPO®」を開発

2016年06月27日

住友化学は、クラフト感のある風合いを持つ意匠性樹脂フィルム「WAPO®」(ワポ)を、プロダクトデザイナー柴田文江氏とグラフィックデザイナー佐藤卓氏の監修のもと、新たに開発し、発売しました。

「WAPO®」は、樹脂本来の特性である耐水性、耐薬品性などはそのままに、独自の原料配合と新たなフィルム加工技術によって、手づくりのような自然な風合いを工業的に再現した樹脂フィルムです。顧客の用途に応じて、フィルム表面の凹凸形状や光沢、色をカスタマイズし、提供することができます。

  • 図1:凹凸形状や光沢の異なるさまざまな意匠や風合いを再現

  • 図2:第一弾発売グレード:しなやかな風合いとマット感のあるブラックとシルバー

住友化学は、「WAPO®」の市場投入第一弾としてブラックとシルバーの2つのグレードを発売し、コクヨ株式会社のデザイン文具ブランドである「trystrams」(トライストラムス)のケースシリーズの表地に採用されました。今後、文具に加えて、住宅内装、自動車、家電、ファッションなど幅広い分野への用途展開を目指します。

以上

「WAPO®」ロゴマーク(制作:グラフィックデザイナー佐藤卓氏)

このロゴマークの形は、右側の見えない「円」に接している状態を表しています。それはWAPOが環境に合わせて自由に自らの形を変えることができることを意味しています。つまりこのロゴマークは、WAPOが不変の形を持っているわけではなく、常に環境を把握し、状況に合わせて次世代のための素材の可能性を切り拓いていくという、柔軟で積極的な姿勢を表しています。

柴田文江氏のプロフィール

武蔵野美術大学卒業後、大手家電メーカーを経て1994年Design Studio S設立。エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションまで、インダストリアルデザインを軸に幅広い領域で活動。代表的な作品に、オムロン「けんおんくん」など。

佐藤卓氏のプロフィール

1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ロッテキシリトールガム」等の商品デザイン他、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」企画及びアートディレクション・「デザインあ」総合指導を務める。

「trystrams」の概要

スマートワークスタイルをコンセプトに、ステーショナリーを中心としたワークアイテムを展開するコクヨ株式会社のブランド。日本を代表するデザイナーや海外ブランドなどをパートナーに、デザインだけでなく機能にもこだわったプロダクトを幅広く提案。表地に「WAPO®」を使ったケースシリーズ6アイテムを、7月8日(金)から順次、全国の専門店やセレクトショップ等で発売予定。

trystramsホームページ;http://www.trystrams.jp/

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