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バイエル社とブラジルにおける混合殺菌剤開発の協力関係を構築

2017年06月27日

住友化学は、このたび、バイエル社との間でブラジルのダイズ病害防除を目的とした混合殺菌剤開発に関する新たな協力関係を構築することに合意いたしました。

本協力関係に基づき開発される殺菌剤は、住友化学の新規殺菌剤と、バイエル社の保有する殺菌剤とを組み合わせた混合剤で、ダイズの主要病害に対し、新たな防除手段を提供するためのものです。

住友化学の代表取締役専務執行役員の西本麗は、次のように述べています。「住友化学の新規殺菌剤は、植物病害防除に効果的なソリューションをもたらし、作物の生産性と収益性の向上に役立つでしょう。ブラジルにおいて当社およびバイエル社がそれぞれ開発する混合殺菌剤はダイズ病害防除手段の選択肢を広げ、その高い効果から安定したダイズ生産に寄与するものと考えています」

バイエル社の経営委員会委員クロップサイエンス部門責任者のリアム・コンドンは、次のように述べています。「今回構築した戦略的協力関係により、ブラジル農業の持続的発展に寄与できると思います。生産者は細菌、ウイルス、カビによる病害および線虫による被害の管理が農業生産の最重要課題であると訴えており、農業用殺菌剤のリードサプライヤーとして、ブラジルの生産者の持続的な生産に資する、幅広い解決策の提供を行っていきます」

住友化学の新規殺菌剤は、幅広い植物病原菌に活性を示し、ダイズさび病といった主要なダイズ病害に高い効果を示すことを確認しています。今回の協力関係を通じて、住友化学は、グローバルに新規殺菌剤の開発を継続して進め、バイエル社はブラジルのダイズ病害防除に特化して混合剤の開発を行います。また、住友化学は、独自の混合剤開発もブラジルで進めていきます。

住友化学とバイエル社は、それぞれが開発を行う混合剤のブラジルでの登録申請を2017年末に行う予定です。なお、これら混合剤の販売は、農薬登録および関連当局の承認取得後に開始される予定です。

以上

■住友化学について
住友化学は、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5事業分野にわたり、幅広い産業や人々の暮らしを支える製品をグローバルに供給する日本の総合化学メーカーです。2016年度の売上高は1兆9543億円、従業員数は約3万3000人です。
詳しい情報は、http://www.sumitomo-chem.co.jpをご覧ください。

■バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと農業関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。「Science For A Better Life」というミッションのもと、バイエルはその製品とサービスを通じて、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献すると同時に、技術革新、成長、およびより高い収益力を通して企業価値を創造することも目指しています。また、バイエルは、持続可能な発展に対して、そして良き企業市民として社会と倫理の双方で責任を果たすために、これからも努力を続けます。グループ全体の売上高は468億ユーロ、従業員数は115,200名(2016年)。設備投資額は26億ユーロ、研究開発費は47億ユーロです。この数字は、コベストロ社として株式市場に2015年10月6日に上場した高機能ポリマー材料の事業を含んでいます。詳細は、www.bayer.comをご参照ください。

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