先端材料開発研究所

SDGsなど社会課題解決に貢献する新規事業の創出を目的として、ヘルスケア、環境負荷低減、食糧、ICTの重要分野とその境界領域における高機能な新材料の研究開発を幅広く行っています。具体的には、次世代のディスプレイに用いられる高分子有機EL、セキュリティやヘルスケア分野への応用が期待される有機光センサーなどのプリンテッド・エレクトロニクス関連の機能性高分子材料、そして、次世代自動車やIoT、サーキュラーエコノミー社会をにらんだ次世代電池関連をはじめとする機能性無機材料や先端有機材料、有機無機ハイブリッド材料などの開発に取り組んでいます。
また、オープンイノベーションや当社のグローバルネットワークを活用した新材料の探索研究、マテリアルズ・インフォマティクスと構造解析や計算科学を融合した材料設計や合成・加工技術の開発に加え、事業部門と連携してビジネスモデルの検討やプレマーケティングにも注力しています。

  • 表面分析装置

    表面分析装置

  • 高分子有機ELのデバイス試作評価

    高分子有機ELのデバイス試作評価

主な研究内容

先端有機材料、機能性無機材料、機能性高分子材料

  • 構造が高度に制御された高結晶性ナノ粒子

    構造が高度に制御された高結晶性ナノ粒子

住友化学は、染料や医・農薬、合成樹脂・ゴムなどの高分子材料、金属・セラミック材料などの研究開発を通じて、長年にわたり、触媒、有機・高分子材料と無機材料、デバイスにかかわる設計、合成、加工など幅広く高度な技術を培ってきました。これらの技術をさらに深化させ融合することにより、新規事業創出につながる材料・技術の探索研究と開発を推進しています。

基盤技術の研究開発

  • コンピュータシミュレーション

    コンピュータシミュレーション

マテリアルズ・インフォマティクスと構造・物性解析技術やコンピュータを用いたシミュレーション技術は、機能性材料を開発する上で重要な役割を果たしています。マテリアルズ・インフォマティクス、構造解析技術、計算科学技術は、住友化学全体の材料開発を支える基盤技術として、研究開発が進められています。

プリンテッド・エレクトロニクス関連材料の開発

住友化学は、長年にわたり導電性高分子材料の設計と合成およびデバイス設計の技術を培ってきました。これらのコア技術を融合し、液晶やプラズマに次ぐ次世代の薄型ディスプレイ用として期待されている高分子有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)、有機光センサー、有機薄膜太陽電池や有機トランジスタなどの開発に取り組んでいます。

  • 高分子有機ELの発光材料

  • 有機薄膜太陽電池

  • 有機光センサー

エネルギー関連材料の開発

  • 次世代自動車(イメージ)

    次世代自動車(イメージ)

次世代自動車やIoT社会において実用化が期待される次世代電池材料など、エネルギー関連材料の開発に取り組んでいます。