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研究報告

住友化学 技術誌  1997 - I (1997年5月31日発行)

昆虫成長制御剤ピリプロキシフェンの開発

住友化学が見い出し、開発上市した幼若ホルモン類縁体ピリプロキシフェンの研究の経緯、生物効力、物性、製剤、製造法、安全性についてまとめた。
( page 4~20 by 波多腰 信、岸田 博、川田 均、大内 晴、磯部 直彦、萩野 哲 )

半導体用ポジ型i線レジストの開発

半導体製造用のポジ型i線レジストの開発に関して、当社の独自技術であるノボラック樹脂及び感光成分であるジアゾナフトキノン化合物の材料設計技術を中心にまとめた。
( page 21~29 by 花畑 誠、高橋 祐幸、上谷 保則、尾崎 晴喜 )

アクリル系光拡散板の開発

アクリル系の光拡散板に関して、光拡散性の付与方法に関する技術および特許から見た開発動向について概説した。また、独自の考え方に基づいて光拡散に関するシミュレーション技術を開発し、この技術を用いて優れた性能の光拡散板を開発した。このシミュレーション技術と開発した光拡散板の特性について説明した。更に、照明器具においては蛍光管の進歩によりこれまでと違った光拡散板を開発していく必要があることについても触れた。
( page 30~40 by 前川 智博、金光 昭佳、真鍋 健二 )

リチウム二次電池用正極材料の開発と高性能リチウム二次電池

リチウム二次電池用正極材料LiNiO2の欠点であった高容量でのサイクル性を、ガリウム添加により充放電時の結晶構造変化を制御することで改善できた。さらに円筒型電池を試作し、1600mAhの高容量を達成した。
( page 41~48 by 中根 堅次、西田 裕紀、西方 源次郎、山本 武継、加美 謙一郎、舘野 辰男、三浦 等、佐藤 朋有 )

家庭用殺虫剤の室内挙動と安全性評価

家庭用殺虫剤の室内挙動を把握するため、ハエ蚊用またはゴキブリ用エアゾールを種々の条件下で使用し、有効殺虫成分の気中濃度や床残留量等を実測するとともに、殺虫剤の室内挙動を予測できるシミュレーションモデル InPestを開発した。さらに、幼児を含む居住者の殺虫剤の曝露量を見積る手法を確立し、定量的な安全性評価を可能にした。
( page 49~60 by 的場 好英、大西 純一、松尾 昌季 )

水添法メタジオールの開発と工業化

メタジオールは重合用触媒や樹脂改質剤として用いられるジアルキルパーオキサイドの原料となる。メタジオールはレゾルシン中間体のハイドロパーオキサイドの還元によって製造できる。今回、この需要増に対応するため、従来の亜硫酸ソーダ還元法からPd触媒を用いるスラリー水添法を開発し、工業化した。
( page 61~66 by 中山 敏男、石野 勝、徳増 重文、真木 洋 )

アルミナ製造における苛性ソーダ削減プロセスの開発

ボーキサイト中のアルミナ・溶解性シリカのアルカリに対する抽出速度差を利用して、従来のアルミナ製造プロセスと比較して、苛性ソーダの消費量を約50%削減するプロセスを開発した。この苛性ソーダ削減プロセスは、(1)2流体方式の溶解システム、(2)高圧での高速固液分離、(3)種添加による脱硅反応システム、(4)高速固液分離・洗浄システムからなり、コスト削減だけでなく、プロセスで発生する廃棄物の有効利用の可能性が示唆された。
( page 67~72 by 原戸 卓雄、石橋 和久、石田 隆浩、加藤 久勝、稲見 道和、村上 光明 )

有機化合物構造解析システムの現状

核磁気共鳴法(NMR)、質量分析法(MS)や赤外線吸収法(IR)などのスペクトルを用いる有機化合物の構造解析についての概要と、構造解析全般の自動化、および最近の構造解析システムの動向を概観した。その内、構造解析システムは、ライブラリー検索、スペクトル予測、候補構造提案の三レベルに分類され、それぞれのシステムについて紹介した。 また、産学国際共同プロジェクトの一つとして、二次元NMR スペクトル解析システム(Spec2D)の開発を、住友化学で主体的に進めている。Spec2Dは、H-H COSY、1H-NMRスペクトルを用いて、未知化合物の構造を提案するシステムで、その概要と実行例について記述した。
( page 73~83 by 銅金 巌、増井 秀行、中井 清 )

住友化学の国際品質保証規格ISO9000への取組み

住友化学は、全五工場でISO9002の認証を取得した。同規格は、審査対象工場が顧客満足のために、効果的な品質保証システムを有してることを保証する国際品質保証規格である。具体的には、認定を受けた第三者審査機関による審査で、同規格に適合していることが認証されて、初めて対象工場は登録されることになる。ここでは、ISO9000の現在の世界の動向と住友化学の取組みについて述べた。
( page 84~91 by 石本 良三、加藤 隆 )

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