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研究報告

住友化学 技術誌 2008 - I (2008年5月30日発行)

MOCVD法による化合物半導体エピタキシャル成長(III)

大きな発展を遂げている携帯電話を始めとするワイヤレス通信機器のフロントエンド部においては、GHz帯の超高速通信の信号の入出力を担うため、高速性能に優れたGaAs系化合物半導体デバイスが多用されている。ここではその中で、多バンド/多モード通信の入出力切り替え用途に需要が伸長しているp- HEMTスイッチICについてその要求特性と、その製造に用いられるMOCVD法エピタキシャル基板の設計・製造技術について概説する。
( page 4~15 by 秦 雅彦,井上 孝行,福原 昇,中野 強,長田 剛規,秦 淳也,栗田 靖之 )

ポリプロピレン発泡シート スミセラー®を用いた新しい成形加工技術・製品の開発

樹脂発泡製品は、樹脂の特性や成形加工プロセスに由来する発泡倍率やセル径・形状などの特徴を活かして、軽量性、柔軟性(緩衝性)、断熱性、吸音性などの機能を有する様々な樹脂加工製品として、食品容器、梱包・包装資材、自動車部品、建築資材など幅広い分野において採用されている。特に自動車分野においては、軽量化や環境に優しいなどの観点からポリプロピレンの発泡成形技術・製品に注目が集まっている。本稿では、ポリプロピレン発泡シート スミセラー®を用いた新しい成形加工技術・製品の開発について紹介するとともに、自動車部品の軽量化ニーズに対する、樹脂発泡技術・製品開発の考え方について述べる。
( page 16~25 by 南部 仁成,広田 知生,魚谷 晃,大村 吉典,坂本 昭宣 )

農薬の水圏生態系における影響評価について

農薬の水圏生態系での環境影響評価は安全性評価における最も重要な分野の1つとなってきている。住友化学(株)は、食の安全・安心を旨とし、食糧の安定生産を目的として様々な農薬を開発・上市しており、その一環として常に最先端の技術を駆使した環境生物に対する安全性評価を行っている。本稿では、日本、米国、欧州(EU)における水圏生態系に対する農薬の環境影響評価手法について概説した上で、実環境を模した非常に精緻な系を駆使して当社農薬の環境生物に対する安全性を示すことができた最近の具体事例を紹介する。
( page 26~40 by 宮本 貢,田中 仁詞,片木 敏行 )

プラズマイオン源質量分析装置を用いる気体試料直接分析法の開発

近年、装置の高感度化とコリジョン・リアクションセル技術の進歩によってICP-MSの普及には目覚しいものがある。しかしながら、気体試料の直接分析は、プラズマの維持が困難なため未だに不可能である。我々は、気体試料中に含まれる粒子状物質をアルゴン中に移動するガス交換器を開発し、気体試料の直接分析を可能とした。そこで、PFAチューブを用いて屋外大気を直接導入しながら、8分毎に80時間にわたって20元素の信号強度を連続測定し、環境大気中の粒子状物質のリアルタイム多元素モニタリングを試みた。その結果、瞬間瞬間のBe, Ag, Cd, Sn, Sb, Tl, Pb, Bi, Th, Uの信号強度を高い検出感度で得ることが出来た。
( page 41~49 by 西口 講平,宇谷 啓介 )

イムノアッセイ(PCBセンサー)による絶縁油中PCBのスクリーニング

PCBはその高い毒性により1973年に製造・輸入が禁止されたが、2003年に、現在使用されている一部の重電機器中の絶縁油が微量のPCBで汚染されている可能性が判明した。これら汚染が疑われる重電機器は、数百万台に達すると推定されたが、その適正な処理のためには機器中の絶縁油に含まれるPCB濃度を迅速・安価に測定する技術が急務となった。本報告では、これら社会的要望に応えるべく当社が新たに開発したイムノアッセイによるPCBのスクリーニング測定法について述べる。
( page 50~57 by 今西 克也 )

【技術紹介】認知症診断における核医学イメージングの新たな挑戦 -アミロイドイメージング製剤の研究開発-

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