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研究報告

住友化学 技術誌 2009 - I (2009年5月29日発行)

ポリエチレン押出ラミネート加工の技術開発とシミュレーション

押出ラミネートとは、異種の材料を積層する手法の一つで、積層体は食品包装などに用いられる。異種の材料を積層することで各々の材料の長所を生かし、短所を補うことができ、機能性や意匠性に富んだ製品が得られる。本用途には、従来そのネックインの小ささからオートクレーブ型低密度ポリエチレン(PE)が用いられているが、昨今の薄膜化や高速加工性の要望から、さらにドローダウン性の良好な樹脂が望まれてきている。一般にドローダウン性はチューブラ型PEの方が優れるが、ネックインは大きい。そこで、この度 当社において、ネックインに考慮し、かつドローダウン性に優れるチューブラ型PEグレードを開発した。また、押出ラミネート加工性に及ぼすディッケル形状や位置、ロッドの位置等の検討を行い、それらの関係を明らかにした。さらに、押出ラミネート加工について、CAE技術を用いてシミュレーションを行うことで、ネックインや幅方向の厚み分布の予測が可能となった。
( page 4~13 by 森川 誠,桝谷 泰士,城本 征治 )

高活性可視光応答型光触媒の開発

セラミックス分散液製造技術を駆使し、高活性な可視光応答型光触媒ILUMIO®を開発した。ILUMIO®は光触媒粒子が分散している為、塗布後乾燥するだけで光触媒活性を発現する。ILUMIO®から得られる塗膜は、蛍光灯照射下でアセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、トルエンを分解し、更に可視光照射下で超親水性を示した。
( page 14~23 by 酒谷 能彰,奥迫 顕仙,須安 祐子,村田 誠,井上 勝喜,沖 泰行 )

新規微生物殺虫剤ゴッツA®の開発

ゴッツA®は天敵糸状菌ペキロマイセス テヌイペスを用いた新規微生物殺虫剤であり、施設野菜類の難防除害虫コナジラミ類に有効な防除資材として開発された。著者らは、本剤の工業化検討において大量培養および製剤化に成功するとともに、効力、保存安定性および安全性に優れる独自のオイルフロアブル剤として製品化するに至った。また、天敵昆虫などに影響が低いことから、IPM技術確立を推進するための有効な手段として提案することが可能となった。本稿では、ゴッツA®の開発経緯、生物学的特性、殺虫効力評価、製剤処方の最適化、製造法の確立、安全性評価について紹介する。
( page 24~33 by 丸山 威,新田 英二,木村 晋也,高島 喜樹,松村 賢司,出口 慶人 )

多機能光学シートの設計と試作

回折角と回折効率や偏光分離度などその他の特性とを実質的に独立に調整できる二段階設計法を開発した。この設計法を用いて、導光板、プリズムシート、拡散シート、および輝度向上フィルムを一体化した多機能光学シートの設計と試作を行った。試作した多機能光学シートの特性はほぼ設計値どおりであった。
( page 34~40 by 金 起滿,窪田 雅明,中塚 木代春 )

化学プラントにおける圧力設備への供用適性評価技術の適用

当社では1970年代の高度成長期に建設された設備を中心に、30年を超えて稼動している高経年化プラントを数多く保有しており、これらのプラントの安全、安定操業を維持していくことが重要な課題である。本稿では、使用中設備の健全性評価である供用適性評価(Fitness For Service: FFS)の概説を行い、国際的なFFS規格の一つであるAPI 579-1/ASME FFS-1の減肉損傷評価について、破壊試験と有限要素法シミュレーションにより検証を行った結果を紹介する。
( page 41~51 by 戒田 拓洋 )

【技術紹介】抗菌性ポリカーボネート樹脂の開発と展開

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