スミカスーパー LCPの化学的安定性

成形品からの発生ガス

スミカスーパー LCPの成形品を加熱した時に発生するガス量も図1に示すように極めて低い値を示します。

図1 成形品から発生するガス成分の分析方法

図1 成形品から発生するガス成分の分析方法

図2 スミカスーパー LCPの発生ガス量

図2 スミカスーパー LCPの発生ガス量
分析装置: ヘッドスペースガスクロマトグラフ
試料前処理条件: 120℃、20hr加熱

吸水性

スミカスーパー LCP吸水率は0.02%と極めて小さい値を示します。
また、水中で長時間放置しても重量変化、寸法変化はほとんど見られません(図3)

図3 吸水による重量、寸法の変化(E6008)

図3 吸水による重量、寸法の変化(E6008)
試験片: 64×64×3mmt

耐薬品性

スミカスーパー LCPの耐薬品性のデータを表に示します。スミカスーパー LCPは高温下でも油類によって膨潤、劣化することなく、優れた耐薬品性を有しています。しかしながら、実用にあたっては、実成形品での評価が必要になります。

表1 耐薬品性

薬品名 条件 スミカスーパー LCP
評価
(℃) 時間
20% 塩酸 50 30日
20% 硫酸 50 30日
40% 硝酸 50 30日
氷酢酸 50 30日
10%水酸化ナトリウム 50 30日 ×
10%アンモニア水 50 30日 ×
アセトン 還流 100hr
メチルエチルケトン 還流 100hr
トリクロロエタン 還流 100hr
塩化メチレン 還流 100hr
トルエン 還流 100hr
メタノール 還流 100hr
エタノール 還流 100hr
酢酸エチル 還流 100hr
ジメチルホルムアミド 還流 100hr ×
ガソリン 室温 30日
エンジンオイル 120 2000hr
ギアオイル 120 2000hr
評価 ○ : 引張強度の低下率 5%以下、重量の変化率 2%以下
× : 上記以上の変化があるもの

耐熱水性

80℃の熱水中では、2000時間浸漬後も実用的な強度レベルを有しています。120℃以上の水蒸気中では加水分解が進行し、強度低下が大きいので使用することはできません。

図4 耐熱水性(80℃)

図4 耐熱水性(80℃)
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