スミカスーパー LCPの用途「光ピックアップボビン」

光ピックアップボビン用途のためのグレード選定ガイド

光ピックアップボビンとは

光ピックアップボビンとは、CD,DVD,Blu-Ray等、光ディスクの読み取り・書き込み装置(光ディスクドライブ・光ディスクレコーダー)の主要部品です。この部品にはスミカスーパー LCPが多く用いられています。

材料に要求される特性

光ディスクドライブは、光ディスクに刻まれたμm(1/1000mm)単位の小さな溝(ピット)に、レーザー光を照射し情報を読み取り、書き込みします。この際、高速で回転するディスク上に、レーザー光を使用して焦点を合わせる(フォーカシング)ために、磁力を使用してレンズ自体を高速で移動させます。磁力を発生させるためにはコイルを使用します。このため、光ピックアップボビンは、下図のようにボビンの上にレンズを載せた構造となり、別名“レンズホルダ”と呼ばれています。

この光ピックアップボビンに要求される特性は以下のとおりです。スミカスーパー LCPはこれらの特性を満たしており、光ピックアップボビンに適した材料と言えます。

要求されること 左記特性による効果や左記特性が必要な理由 スミカスーパー LCPの特性
小型・軽量であること 小さな電力でボビンを移動させられるため省電力化、高感度化が実現。
  • 低比重
  • 精密成形が可能な成形性
信号が適切に
読み取れること
動作する周波数(~20kHz)以下で共振(共鳴)すると信号が読み取れなくなる。低比重かつ剛性が高い材料を使用すると共振周波数が高くなる。
  • 高剛性(0.5mm厚での
    曲げ弾性率=約30GPa)
  • 低比重
安価であること 射出成形で大量生産できる。組立工程でディップハンダ(350~400℃×数秒)が可能なため、金属端子をインサートする工程が不要。
  • 精密成形が可能な成形性
  • 耐ディップハンダ性

スミカスーパー LCPの光ピックアップボビン用グレード

スミカスーパー LCPの中で、上述の要求特性を持つピックアップボビンに適したグレードは下記のとおりです。標準グレードのE5006Lはピックアップボビンに最も適したグレードです。一方、DVD記録やBlu-Ray等の高性能用途では、縦横両方向の剛性が高く低比重のE5504Sを推奨します。

また、CD-DA(オーディオ用)やCD-ROMにはE5008Lを推奨します。

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