ニュース

愛媛工場におけるカプロラクタム事業の構造改善について

2014年05月12日

住友化学は、カプロラクタム(以下、「CPL」)事業の競争力強化のため、2015年末をめどに、現在保有するCPL製造設備2系列のうち、1系列を停止することといたしました。今後は残る1系列と外部調達等を組み合わせて供給体制を最適化し、事業を継続してまいります。

住友化学は、液相法と気相法の各1系列の計2系列でCPLを生産してまいりました。液相法系列は、1965年に愛媛工場で操業を開始し、その後も能力増強を重ねてきましたが、操業開始から50年近くが経過し、維持・補修費用の面で競争力を失いつつあります。近年、新興国での相次ぐ増設や市況の低迷などから世界的に厳しい事業環境が続く中、CPL事業の競争力強化に向けてあらゆる角度から検討した結果、高経年化した液相法系列を停止することで、事業構造を改善することといたしました。なお、当該プラントに従事している社員約40名につきましては、雇用の確保を前提に、再配置等により最適な形で対応してまいります。

液相法系列の停止後も、住友化学は独自の強みと競争力のある気相法系列の操業を継続いたします。気相法は、当社が世界で初めて工業化した、硫安の副生を伴わずに高品質なCPLを生産できる製法です。今後も、製造プロセスの一層の合理化とブラッシュアップを進めるとともに、市場動向に柔軟に対応できる製造・販売・研究の最適な体制を構築することで、事業の競争力を向上していく考えです。

住友化学カプロラクタム設備の概要

1.液相法系列(2015年末停止予定)

操業開始年月 1965年4月
生産能力 95千トン/年

2.気相法系列

操業開始年月 2003年6月
生産能力 85千トン/年

以上

お問い合わせ

住友化学株式会社
コーポレートコミュニケーション室
〒104-8260
東京都中央区新川2-27-1 東京住友ツインビル(東館)
TEL:03-5543-5102
FAX:03-5543-5901