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JOLEDの第三者割当増資引受について

2018年08月23日

住友化学は、印刷方式有機ELディスプレイの開発・製造・販売を行う株式会社JOLED(以下、「JOLED」)が第三者割当増資により発行した株式の一部を取得し、同社に50億円を出資いたしました。

JOLEDは、今回の第三者割当増資により、石川県能美市に能美事業所を開設し、世界初の印刷方式有機ELディスプレイの量産工場(基板サイズ:G5.5、生産能力:ガラス基板ベースで月産約2万枚)として2020年の稼働開始を目指しています。同工場では、車載向けやハイエンドモニター向けなどを想定した中型サイズ(10~32型)の印刷方式有機ELディスプレイの製造を行う計画で、住友化学は同工場向けに有機EL発光材料を納入予定です。

住友化学が開発している有機EL発光材料は、印刷方式によるディスプレイ製造が可能です。印刷方式は、現在一般的な製法となっている蒸着方式とは異なり、インクジェットプリンターのように材料を塗布して素子を形成するため、製造プロセスがシンプルで、かつ、装置費用と材料のロスを大幅に減らすことができます。そのため、中大型ディスプレイを低コストで生産することが可能となり、同方式は今後、有機ELディスプレイ製造方式の主流になると期待されています。

住友化学は、「ICT」分野を次世代事業開発の重点領域の一つとして位置付けています。JOLEDへの本格納入を皮切りに、印刷方式有機EL発光材料の市場投入をより早く確実なものとするとともに、今後のターゲット分野であるTV用途での早期事業展開に取り組んでまいります。

以上

有機EL発光材料を用いたディスプレイ製造プロセスの対比

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