研究開発

長鎖RNA製造実績

近年、RNA研究が目覚ましい発展を遂げるにつれて、30~100程度の鎖長を有する長鎖RNAの需要が増大してきております。しかしながら、一般的に長鎖RNAの化学合成は難易度が非常に高く、50鎖長以上のオリゴRNAを化学合成した報告例は数少ないのが現状です。実験室レベルでの必要量、例えば数mgでしたら、試薬を大過剰に用い、PAGEやHPLCにて分取することにより長鎖RNAを得る事ができますが、これが工業的スケールでの製造となりますと、経済性に見合うような試薬量の適正化や工業的クロマトグラフィーによる精製の適用など、難易度は飛躍的に上昇します。
そこで弊社では、長鎖RNAの工業的製法を検討し、年間キャパシティとしてキログラムスケールの長鎖RNAを確保できる製法の開発に成功しました。以下に一例をお示しします。

製造例:Pre-miRNA ラボ合成例

Pre-miRNA (Precursor miRNA)はmiRNAの前駆体であり、約60塩基長のRNAオリゴマーです。Oligopilot100による固相合成、カラムクロマトグラフィーによる精製後、凍結乾燥により単離し、56塩基長のPre-miRNA136を97%以上のHPLC純度で合成いたしました。

image

image

製造例:ボナック核酸合成

ボナック核酸は、株式会社ボナックが開発した50-60塩基から 成る一本鎖の長鎖RNAオリゴマーです。リンカ―部分に核酸よりも分解されにくいアミノ酸を用いており、一般的な核酸と比較し、高い安定性を有しております。
以下に50mer以上のボナック核酸の製造例を紹介します。
Oligopilot400による固相合成、精製後、凍結乾燥を実施し、50mer以上のボナック核酸数十gを90%以上の純度で得ております。

image