品名 | 化審法№ | 外観 | 溶解性 | 特徴/用途 |
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SUMILINK® 100 お問い合わせ |
登録済 | 白色粉末 | 水に可溶。 | ポリマーとフィラーのカップリング剤として作用し、フィラーの分散性を向上させる。特にNRとCBの組み合わせで効果大。
硫黄加硫で効果を発揮する。 タイヤ、防振ゴム、ベルトなどゴム製品に使用され、省燃費性・防振性・剛性の向上に寄与する。 |
SUMILINK® 200 お問い合わせ |
登録済 | 黄色粉末 | 水に可溶。 イソプロパノールに難溶。 |
ポリマーとフィラーのカップリング剤として作用し、フィラーの分散性を向上させる。 特にNRとCBの組み合わせで効果大。 架橋剤、加硫促進剤の種類に影響されにくい。 タイヤ、防振ゴム、ベルトなどゴム製品に使用され、省燃費性・防振性の向上に寄与する。 |
特徴
・ NR/CBカップリング剤
・ 硫黄含有化合物
・ 省燃費性向上 / 防振性向上 / 剛性向上
特徴
・ NR/CBカップリング剤
・ 硫黄非含有化合物
・ 省燃費性向上 / 防振性向上
国連は「持続可能な開発目標(SDGs)」を国際社会共通の目標として掲げており、中でも気候変動対策に関する目標は、化学が最大限貢献すべき項目であります。当社は、本目標への貢献のために、タイヤに着目し、低燃費タイヤの技術開発の一環として、これまでにない低燃費化剤である SUMILINK® の開発に成功しました。
Ⅱ- 1. カップリングによる効果 ゴム製品が変形を繰り返すことで、ゴム中のフィラーが凝集分散を繰り返し、ヒステリシスロス(発熱)が生じます。カップリング剤は、フィラーをポリマーに固定させることで、フィラーの凝集を抑制し、分散性を向上させ、ヒステリシスロスを低減します。
Ⅱ- 2. フィラー分散性向上
スミリンク®は、ポリマーとフィラーのカップリング剤として作用し、フィラー同士の凝集を抑制することで、フィラーの分散性を向上させます。下記の3D-TEM画像では、フィラー凝集塊同士が一定以上離れた場合、別色にて表されます。
スミリンク®を添加することで、凝集塊が小さくなり、分散していることがわかります。
また、スミリンク®を添加することで、NR/CB系の配合で、体積固有抵抗値の上昇、ペイン効果の低減も見られており、フィラーの分散性向上を示唆しています。
Ⅲ- 1. コンセプト
スミリンク®は、1分子内にポリマーと相互作用する部位とフィラーと相互作用する部位との両方を有する異種2官能性化合物です。各部位の相互作用の形態を変えることで、異なる材料に段階的に作用し、効率良く、効果を発現させることが可能です。
なお、添加量は、0.5 – 3.0 phrで十分な効果を発揮します。
Ⅲ- 2. スミリンク®100
スミリンク®100は、第1混練(※)時にフィラーと相互作用します。その後、硫黄や加硫促進剤存在下、加硫工程でポリマーに作用し、フィラーとポリマーをカップリングします。
加硫工程でポリマーと相互作用するため、加硫系配合の種類/比率の影響を受けます。
Ⅲ- 3. スミリンク®200
スミリンク®200は、第1混練にて、ポリマーおよびフィラーに相互作用します。
スミリンク®200のアミノ基とフィラーが化学的・物理的に相互作用した後、混練時のせん断により発生したポリマーラジカルが、スミリンク®200の二重結合に作用し、ポリマーとフィラーをカップリングが完結します。
第1混練でカップリングが完結するため、架橋剤、加硫促進剤の影響は、殆ど受けません。
Ⅳ- 1. 省燃費性 ゴム製品に対し、広く適用可能ですが、特にタイヤ用途では、ヒステリシスロスを大幅に低減させ、省燃費性を向上させることが可能です。その際、一般的にトレードオフと言われているグリップ性、耐摩耗性は、殆ど悪化しません。
Ⅳ- 2. 防振性
防振ゴム用途では、動倍率を低下させることが可能です。
スミリンク®100は、加硫系配合の影響を受けるため、CV系で大きな効果が発現します。
一方、スミリンク®200は、加硫系配合に依存しません。
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