3Rを中心としたイノベーション

体制

2020年4月、3Rを中心としたイノベーションを加速するため、環境負荷低減に関する技術開発を行う研究グループを新設し、体制を強化しました。

ケミカルリサイクル実現に向けた取り組み

住友化学では、ごみやプラスチック廃棄物を化学的に変換し、新しいプラスチックの原料として利用するケミカルリサイクル技術の研究開発を進めています。この取り組みは非常に難易度が高いですが、当社の触媒設計や化学プロセス設計の技術を活かし、外部との連携も取りながら推進しています。

■ ケミカルリサイクル 全体像

①廃プラスチックを含むごみからプラスチックを製造(積水化学工業との連携)

住友化学は、積水化学と協力しごみを原料としたポリオレフィンの製造に取り組んでいます。積水化学がごみ処理施設に収集されたごみを一切分別することなく、一酸化炭素と水素にガス化し、このガスを微生物により、熱・圧力を用いることなくエタノールに変換します。そして、当社は石油化学分野において長年にわたり培ってきた技術・ノウハウを活かして、ごみ由来のエタノールを原料に、エチレンを経てポリオレフィンを製造する技術開発を行います。2022年度から試験的な生産を開始し、2025年度には本格上市を目指します。

②廃プラスチックからプラスチックを製造(室蘭工業大学と共同研究)

住友化学は室蘭工業大学と、廃プラスチックを化学的に分解し、プラスチックなどの石油化学製品の原料として再利用するケミカルリサイクル技術に関する共同研究を推進しています。本研究では、室蘭工業大学はより性能を高めたプラスチック分解触媒の開発を行います。当社は、これまで培ってきた触媒設計や化学プロセス設計といったコア技術を活かして、室蘭工業大学が行う研究開発をサポートするとともに、プラスチックの分解を最大限に促すためのプロセス技術の開発を担います。両者が相互に連携することで、廃プラスチックを石油化学原料へ効果的に分解するケミカルリサイクル技術の早期の確立を目指します。

③二酸化炭素からメタノールを製造(島根大学と共同研究)

住友化学は島根大学と、二酸化炭素からメタノールを実用化に見合うレベルで高効率に合成する共同研究を推進しています。島根大学は触媒とプロセスの基礎技術の開発を進め、住友化学はその基礎技術をもとに触媒とプロセスの工業化に取り組み、高効率なメタノールの合成反応の確立を目指します。
本共同研究を通じて高効率なメタノールの合成反応プロセスを完成させ、二酸化炭素と使用済プラスチックを資源とした炭素循環を確立します。

④プロパン脱炭素(PDH)技術と二酸化炭素からメタノールを製造する技術を組み合わせて実装(シンガポール)