環境保全

★:第三者保証対象項目

効果的な水利用の推進

限りある資源としての水の重要性はグローバルな課題として認識されています。住友化学グループでは、事業所から海・河川などの公共用水域への排出水について、水質の維持・向上はもとより、用途別に水のより効率的な利用を検討して、使用量削減に取り組んでいます。

水使用量の推移(住友化学グループ)

(百万トン)

  2015年度 2016年度 2017年度
住友化学★ 282 243 253
住友化学および国内グループ会社★ 1,043 975 1,017
海外グループ会社 6.48 7.09 7.19

(注)

  • 水使用量には海水を含む
  • 精度向上のため、過年度に遡及してデータを修正

効果的な原材料の調達

化学製品の原材料となるエチレンやプロピレンなどについて生産の効率を最大化するために、住友化学は2015年にエチレンプラントを停止し、京葉エチレン株式会社(丸善石油化学株式会社と住友化学の合弁会社)に生産を集約しました。

原材料使用量の推移(グループ全体、住友化学)

(千トン)

  2015 2016 2017
  グループ全体 住友化学 グループ全体 住友化学 グループ全体 住友化学
炭化水素系化合物 1,940 1,553 1,779 1,525 1,835 1,593
金属(レアメタルを除く) 123 117 116 111 120 115
レアメタル 0.08 0.02 0.17 0.05 10.17 0.02

(注) 2017年より、グループ会社に株式会社田中化学研究所と株式会社サイオクスを含む

廃棄物の適正管理と最終処分量削減★

住友化学と国内グループ会社は、産業廃棄物処理の透明化を図るとともに、さらなる適正管理に努めています。また産業界の主体的かつ横断的な取り組みの一つである経団連環境自主行動計画(目標:2020年度の産業廃棄物最終処分量(埋立量)を2000年度実績から70%程度削減)の達成に向け、意欲的な削減目標を掲げ、廃棄物の発生量削減、リサイクルなどの推進にも取り組んでいます。2017年度の埋立量は住友化学1千トン、(住友化学および国内グループ会社21千トン)となり、それぞれ上記行動計画の目標を上回る削減となりました。2017年度以降も引き続き埋立量2000年度比80%削減維持という目標のもと、廃棄物の適正管理と埋立量の削減努力を続けていきます。

PCB廃棄物の処理

PCB廃棄物(高濃度/低濃度)については、グループを挙げて、とりわけ使用中機器(コンデンサ、トランス、安定器他)の掘り起こし調査の強化に努めるとともに、「PCB特別措置法」の規制内容を踏まえた計画的な処分を行っています。

大気・水・土壌環境の保全

住友化学と国内グループ会社は「大気汚染防止法」「水質汚濁防止法」「土壌汚染対策法」などの最新の法規制動向を踏まえながら、各分野で抱える主要な環境リスクを特定する中で、特に重要度や緊急性の高いものについて、計画的なリスク低減対策を優先的に講じています。

大気環境の保全

PM2.5排出抑制に向けて

ばいじんに加え、PM2.5二次生成粒子の原因物質でもあるSOx、NOx、塩化水素さらにはVOCなどのガス状大気汚染物質の排出インベントリーの精査(対象:ボイラ、ガスタービン、加熱炉、乾燥炉、分解炉、廃棄物焼却炉他)を行い、発生源別排出量の一層の削減に努めています。

フロン管理の充実

CFCおよびHCFCを冷媒に使用する冷凍機について、期限を定めた全廃計画を推進しています。HFC使用の冷凍機についても、地球温暖化係数の低いHFCもしくはノンフロンを使用する冷凍機への計画的な切り替えの検討に着手しました。
また、「フロン排出抑制法」に基づき、業務用冷凍冷蔵・空調機器の使用時における漏れ量を最小限に抑える管理方法の実現、機器整備時の気付き事項への早期対応の徹底など、きめ細やかな運用を図っています。

廃棄物焼却炉からの水銀大気排出

資産として保有する全ての廃棄物焼却炉について、大気へ排出されている水銀濃度(ガス状、粒子状の別)を定量化し、その影響についての検討を終えました。その結果、焼却炉に付帯されているバグフィルター、スクラバーなどの排ガス除去設備により水銀は効果的に除去され、焼却炉から大気中へ排出される水銀濃度は、全ての炉において「大気汚染防止法」で規定されている排出基準を超えていないことを確認しています。

水環境の保全

水質総量削減規制

COD、窒素、リンの水質総量削減規制が敷かれている東京湾をはじめとした閉鎖性海域への工場からの排水負荷削減を継続的に進めています。2019年を目標年度とする都道府県単位の第8次水質総量削減目標の達成に貢献できるよう、引き続き工場排水の浄化に努めます。

安全かつ安心な排水処理の推進

環境負荷の一層の低減につながる水処理の管理技術を開発、応用して、安全かつ安心な排水処理の実現に向けて全工場で取り組んでいます。

土壌環境の保全

事業所敷地内を管理状態に置き、有害物質(油、重金属)を敷地境界の外へ拡散させないことを目標に掲げ、自社所有地の土壌汚染調査・評価および修復作業を継続しています。また各所有地においては、敷地境界付近の地下水モニタリングを定期的に実施し、有害物質濃度が環境基準値を超えていないことを確認しています。

生物多様性保全の取り組み

生物多様性への配慮は、持続可能な社会の構築に向けて取り組むべき最も重要な柱の一つです。住友化学では生物多様性に関する民間参画イニシアティブである「生物多様性民間参画パートナーシップ」に参画するとともに、化学会社として特に配慮すべきことは何かを念頭に置きながら活動しています。また、グループ会社でも個別の活動を展開しています。

活動事例

  • Sumika Sustainable Solutionsの推進普及
  • エネルギー効率向上、資源循環、3R、CSR調達の推進
  • 工場の新増設計画での環境影響評価とその対応
  • NGOと共同での環境保全プロジェクトの実施
  • 「遺伝子組み換え生物等の使用等での社内安全管理規程」順守
  • 化学物質の適正管理 他

住友化学生物多様性行動指針

  1. 生物多様性保全を経営の最重要課題のひとつと位置づけ、一層の地球環境の保全に取り組みます。
  2. 生産活動および製品・サービスの開発・提供を通じて、またサプライチェーンとも連携して、環境負荷の継続的な削減を実現し、生物多様性の保全に取り組みます。
  3. 社員に計画的に教育を実施し、生物多様性保全の重要性について正しく認識・理解させることで、活動の充実を目指します。
  4. 社会の皆様から高い評価と信頼が得られるような環境保全に資する社会貢献活動を継続的に行います。
  5. 取り組みの結果について公表し、社会の皆様とのコミュニケーションを促進します。

今後に向けて

限りある資源を有効に大切に活用し、持続可能な社会へと転換を図るために、環境保全分野の果たすべき役割がますます大きくなっています。住友化学グループでは環境保全諸課題について、引き続きリスク管理を徹底し、国内外の規制・環境動向への対応のみならず、積極的で効果的な自主的活動を進めながら、一層の環境リスク低減を目指します。