従業員の健康

基本的な考え方

住友化学では、従業員が心身共に健康な生活を送り、豊かな人生を実現できるよう、全社統括産業医のもと、医療スタッフによる保健指導をはじめ、さまざまな健康支援施策を推進しています。

また、「すみか『こうします』宣言」の第4弾として会社・健康保険組合共同で「すみか健康社員宣言」を表明しています。「健康なくして仕事・生活の充実なし!」というスローガンを掲げ、「食事」「運動」「睡眠」「禁煙」「こころ」の5分野で具体的なアクションプランに取り組んでいます。

すみか健康社員宣言
5つのアクションアイテム

  • すみか健康社員宣言 5つのアクションアイテム

マネジメント体制

取締役会や経営会議では、従業員の健康状況や課題に対する取り組みの方向性について、機会を捉えて報告を受け、議論しています。毎年開催している産業医連絡会において、全社統括産業医や各事業所の産業医が議論し、全社施策や目標の決定にあたり、意見をいただいています。そのうえで、各事業所の産業医、医療スタッフ(保健師、看護師など)、健康管理担当者が一体となり、さらには会社と健康保険組合が協働で健康保持増進施策に取り組んでいます。
また、健康管理担当者会議では、各事業所における全社施策の進捗状況や事業所ごとに取り組んだ施策の共有・効果検証などを行い、健康管理事業推進委員会では、健康保険組合の保健事業や医療費などの財政状況を共有しています。
グループ会社に対してはグループ会社人事担当役員の参集する連絡会を通じて、健康管理に関する法改正のポイントなどを発信し、適切な対応を図るよう周知しています。

健康保持増進施策の推進体制

  • 健康保持増進施策の推進体制(イメージ)

目標・実績/取り組み事例

従業員のからだとこころの健康維持のため、以下の取り組みを実施しています。

からだの健康

国内グループ会社の従業員については、健康保険法に基づいて健康保険に加入させることで、従業員の健康保持増進を推進しています。労働安全衛生法に基づく定期健康診断についても、適切に実施しています。

〈健康保険組合と連携した取り組み〉

  1. 特定健康診査・特定保健指導
    • 「 特定保健指導の実施率100%」を目標に掲げ、対象を全年齢に拡大し、生活習慣病を予防
    • 結果や問診回答の内容を分析して従業員の健康状況を把握
  1. 禁煙サポートプログラム
    • 勤務時間・当社敷地内は「原則禁煙」とし、健康保険組合と共同で本プログラムを実施して、従業員の禁煙の取り組みをサポート

〈住友化学(単体)で実施している取り組み〉

  1. 睡眠改善プログラム
    • 睡眠測定デバイスで睡眠状態を測定し、アプリで睡眠課題を可視化、専門家の指導を受け睡眠の質を向上させるプログラムを導入。従業員がよりよい睡眠をとることで、ベストパフォーマンスの発揮や有所見率の改善につなげる
  1. 海外医療巡回
    • 全社統括産業医が現地にて医療相談・医療状況調査を行い、海外赴任者およびその帯同家族の健康管理を支援
    • 2020年度は、新型コロナウイルスの感染防止による海外渡航制限のなか、現地とのオンラインによる医療相談・医療状況調査を実施

こころの健康

医療スタッフとの連携のもと、会社に実施が義務付けられている「ストレスチェック」を適切に実施し、セルフケア、ラインケアの両面からメンタルヘルス不調の未然防止に取り組み、従業員が医療スタッフへの相談を随時受けられる体制を整備しています。
ストレスチェックによる集団分析も実施し、事業所や職場の傾向を分析しながら、職場へのフィードバックや講演会などのテーマの選定を行い、従業員のメンタルヘルスケアに取り組んでいます。
また、階層別の昇進時研修や新入社員研修のなかで、セルフケアやラインケアといった研修参加対象者層に適切なメンタルヘルスケア研修を実施するほか、良好な人間関係の構築や生産性向上に資すると言われる「マインドフルネス」のレクチャー映像を制作し、社内公開するなどして、メンタルヘルスケアの環境を整備しています。

健康経営優良法人 ~ホワイト500~

  • 健康経営優良法人 ホワイト500

定期健康診断の結果や問診の回答を分析し、有所見率の改善など、数値化した目標を設定し、さまざまな健康保持増進施策に取り組んでいます。
また、当社は、「健康経営優良法人 ~ホワイト500~」の認定を4年連続で受けました。「健康経営優良法人制度」は、経済産業省が2016年に創設し、日本健康会議が進める健康増進の取り組みなどをもとに、特に優良な健康経営を実践している企業などを顕彰する制度で、当社の健康管理に関するさまざまな施策や取り組み体制が評価されたものです。

今後に向けて

住友化学では、「すみか健康社員宣言」のもとで、従業員の健康保持増進のためのさまざまな取り組みを立案、実施していきます。また、これらの取り組みの結果を検証、改善し、PDCAサイクルを回すことで、より効果的な健康保持増進施策を展開し、従業員の健康を支援していきます。

 

新型コロナウイルス感染予防対策

住友化学では、政府が講じる措置および自治体の要請等を踏まえ、感染リスクの地域性、通勤事情、業務への影響などを総合的に勘案し、各事業所の判断で対応を実施することとしています。
なお、東京本社においては、在宅勤務制度を積極的に活用することとしており、出社する場合は、フレックスタイム制(コアタイムなし)を積極的に活用した時差出退勤を原則としています。また、通勤時および勤務時のマスク着用の義務付け、会議のオンライン化推奨など、従業員の新型コロナウイルス感染予防のための対策を行っています。