基本的な考え方
ワーク・ライフ・バランスを推進し、社員一人ひとりのやりがい、働きがいのさらなる向上を目指します。また、フレックスタイム制の導入や事業所内保育所の設置などにより、働きやすい職場環境の整備を推進しています。
こうした方針のもと、「すみか『こうします』宣言」のなかの「すみかワーク・ライフ・バランス宣言」において、以下の5つのアクションアイテムを掲げ、実行に向けた諸施策を推進しています。
すみかワーク・ライフ・バランス宣言
5つのアクションアイテム
マネジメント体制
ワーク・ライフ・バランスのマネジメント体制に関しては、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進のマネジメント体制をご参照ください。
目標・実績/取り組み事例
働き方改革アクションプランの策定
住友化学では、働き方改革アクションプランとして①長時間労働の是正②年次有給休暇の取得促進③柔軟な働き方の促進についてKPIを設定し、その目標を達成するための行動計画を策定しています。
働き方改革アクションプラン
KPI | 行動計画 | |
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①長時間労働の是正 |
2020年度以降、長時間労働(時間外勤務+休日勤務が平均45時間超/月)は原則なくすことを目指す |
ア.IoT 活用による業務革新とワークスタイル変革の実現 プラント関連の業務プロセスおよび情報のデジタル化、クラウドソーシングや最新テクノロジー(AI・センサー等)の積極活用によるオフィス業務効率化など |
イ.ワーク・ライフ・バランスの推進による生産性向上の実現 労使代表者による労使委員会の定期開催、各職場での生産性向上のための各種取り組みの実施、ワーク・ライフ・バランス推進のための講演会の開催など |
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ウ.「すみか『こうします』宣言」の取り組み推進 当社として大切にしたい考え方・価値観を宣言する取り組みである「すみか『こうします』宣言」のなかで、ワーク・ライフ・バランスに関する内容を宣言。また、とりわけ長時間労働の削減については、アクションアイテムとして位置づけて推進 |
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②年次有給休暇の取得促進 | 2020 年度以降、有給休暇の取得率年間平均80%を実現する | ア.複数年度分の年間休日表の設定 毎年、複数年度分の年間休日表を設定することで、先々の計画を立てやすくし、有給休暇の取得促進につなげる |
イ.有給休暇の取得推奨
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ウ.有給休暇の計画的付与の継続実施 毎年5 日間の有給休暇の計画的付与を行う |
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エ.「すみか『こうします』宣言」の取り組み推進 当社として大切にしたい考え方・価値観を宣言する取り組みである「すみか『こうします』宣言」のなかで、ワーク・ライフ・バランスに関する内容を宣言。また、とりわけ有給休暇の取得率80%達成については、アクションアイテムとして位置づけて推進 |
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③柔軟な働き方の促進 |
2022 年中に、以下の目標を達成する
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ア.制度内容の周知・PR 育児・介護等のライフイベント等、個別の事情・状況に柔軟に対応できる当社の諸制度に関し、継続的に周知・PRを実施。また、子が出生した男性社員に対し、育児休業取得を推奨 |
イ.柔軟な働き方を実現するための環境整備 上記の「①長時間労働の是正」の行動計画に記載した項目を推進することで職場・各人の生産性をさらに向上させ、柔軟な働き方を実現しやすい職場環境を整備 |
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ウ.「すみか『こうします』宣言」の取り組み推進 当社として大切にしたい考え方・価値観を宣言する取り組みである「すみか『こうします』宣言」のなかで、ワーク・ライフ・バランスやD&Iに関する内容を宣言。ワーク・ライフ・バランス制度の十分な活用・利用しやすい雰囲気づくりやフレックスタイム制の効果的活用、職場での協力体制づくり、アンコンシャス・バイアス(男女の固定的役割意識も含む)の排除等について、アクションアイテムとして位置づけて推進 |
上記の「①長時間労働の是正」に関連する取り組みとして、以下のとおり対応しています。
(1) | 2017年4月から時間外勤務の上限時間を短縮し、月間では80時間、年間では720時間を上限としている |
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(2) | 労働安全衛生法が定める長時間労働者への産業医面談について、従来から法を上回る独自の基準(単月あたり70時間以上、または、3カ月合計で150時間以上)を設け、運用している |
(3) | 2018年3月から、従来の自己申告のみの就業報告に加え、自身のPCログオン・ログオフ時刻をPC画面に表示させることにより、適正な就業管理体制の整備を推進している |
ワーク・ライフ・バランスのための諸制度・諸施策、妊娠・出産・育児の際に利用できる制度・措置
ワーク・ライフ・バランスに関する諸制度の実績(住友化学)
制度・施策名 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
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育 児 ・ 介 護 支 援 |
育児休業 | 合計 | 336 | 420 | 476★ |
男性 | 233 | 315 | 374★ | ||
女性 | 103 | 105 | 102★ | ||
男性取得率※1 | 37.6 | 44.7 | 63.8 | ||
介護休業 | 1 | 2 | 4 | ||
介護休暇 | 180 | 181 | 133 | ||
出産サポート休暇 | 188 | 194 | 171 | ||
マタニティー休暇 | 52 | 55 | 41 | ||
特別保存休暇※2 | 110 | 132 | 136 | ||
短時間勤務制度 | 162 | 152 | 159 | ||
在宅勤務制度※3 | 28 | 30 | 40 | ||
キャリアリカバー制度※4 | 10 | 7 | 7 | ||
事業所内保育所※5 | 171(123) | 156(113) | 136(101) | ||
共済会育児支援金※6 | 242 | 241 | 112 | ||
そ の 他 |
配偶者の海外転勤に同行する社員の特別休職※7 | 6 | 4 | 2 | |
社員意識調査※8 | — | 実施 | — |
(注) 実績は嘱託、パートタイマー、派遣社員を除く
- 男性の育児休業取得率=取得者数/対象期間中に子が出生した男性社員数
- 育児・介護事由のみ
- 各年度内認定者数
- 各年度末現在登録者数
- 各年度4月1日現在利用者数 住友化学以外の利用者数を含む。( )内は住友化学利用者数
- 各年度末現在該当者延べ人数
- 各年度末現在適用者数
- 3年に1回実施
社員意識調査
住友化学は、働く環境の整備・充実、より働きがいを持てる職場づくりのため、現状の把握や課題の抽出などを目的に、社員意識調査として「仕事や働く環境」、「キャリア観、ダイバーシティ&インクルージョン、ワーク・ライフ・バランス」についての調査を3年毎に実施しています。この調査結果も参考にして、当社で働く意欲をより高めていくような施策を推進していきます。
2019年度 社員意識調査
5点満点。4点以上は高い評価であり、多くの社員が肯定的に意識している状態
項目 | 全社員平均点 |
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当社で働くことへの満足度 |
4.0 |
デジタル技術を活用した自身の成長への意欲 | 4.0 |
帰りやすい職場風土 | 4.1 |
育児・介護をしながら働きやすい環境整備※9 | 4.2 |
今後も当社で働くことへの意欲 | 4.3 |
- 小学生以下の子どもがいる女性の平均点
事業所内保育所
会社の補助により、自治体の保育料よりも低い保育料を設定することで利用を促進するとともに、子どもを同伴しやすくするため、事業所によっては特別に自家用車通勤を認めるなど、通勤手段にも配慮しています。
出産・育児と仕事の両立支援
住友化学では、従業員のワーク・ライフ・バランス実現のために、取得対象期間が法定を大きく上回る育児休業制度や、男性社員が配偶者の出産をサポートする際に利用できる出産サポート休暇制度など、充実した制度を運用しています。
また、従業員の子育てと仕事の両立を後押しするため、出産・育児に伴う各種支援金やホームヘルパー利用料補助金などが、健康保険組合や共済会から支給されます。
くるみんマーク
-
次世代認定マーク
「くるみん」
2015年9月、住友化学は「子育てサポート企業」として認定を受け、3回目となる次世代認定マーク(くるみん)を取得しました。この認定は、次世代育成支援対策推進法に基づいて策定した行動計画を遂行し、かつ認定基準を全て満たした事業主が、厚生労働大臣の認定を受ける制度です。
今回の認定は、第1期(2005年4月~2007年5月)、第2期(2007年6月~2012年5月)に続く、第3期(2012年6月~2015年3月)の取り組みに対するもので、当社におけるワーク・ライフ・バランス推進に資する諸取り組み(事業所内保育所の増設や諸休暇の取得促進など)が評価されました。(現在、第4期目申請中)
今後に向けて
住友化学グループとしてDE&Iおよびワーク・ライフ・バランス推進に取り組むために設定したKPIについては、中期経営計画の中で進捗を確認し、その達成に向けて積極的に取り組んでいきます。