軽量かつ高強度のノンフィラーポリプロピレン材料

高強度PP

高強度PPは、タルクまたはガラス繊維で強化しないノンフィラー材でありながら、エンジニアリングプラスチックに並ぶ剛性を有しています。特に、薄肉成形品においてその特長が発揮されます。そのため、エンジニアリングプラスチックの代替品として活用できるうえに、薄肉・軽量化も実現できると期待されているのです。また、電動化や自動運転化に伴う高周波域での信号対応が求められるなかで、高強度PPは低誘電特性も有しているため、従来のエンジニアリングプラスチックと比べて低伝送損失化への貢献も見込めます。比重が小さく、優れた機械物性を持つ高強度PPは、例えば、車載コネクタへの採用が期待されています。

この製品の特長

  • 軽量化

  • 低誘電特性

  • 加工しやすい

使用実例

  • Before

    従来のエンジニアリングプラスチック(PBT)は優れた機械物性を持つ材料だが、PPより比重が高く軽量化に課題があった。

  • After

    高強度PPは、PBTと比べて約30%の軽量化が可能。比重差分だけ製造に必要な樹脂量も減少するため、コスト削減にも貢献する。

製品を利用するメリット

  • 1低比重

    比重が小さく高強度、高剛性のため、PBTと比べて約30%の軽量化を実現します。

  • 2低誘電材料

    PBTと比べて低い誘電率を示すため、伝送損失の低減が期待できます。

  • 3加工がしやすい

    薄肉部を有する射出成形品において、流動性と機械物性に優れるため、設計の自由度と生産性を両立可能です。

こんなところに使えるかも

  • 車載コネクタ

    低比重かつ高強度という特性を生かし、小型化する車載コネクタと相性の良い材料です。

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