バージン材と同等の機械物性を持ちながら環境負荷を低減する。

プラスチックは、自動車などの軽量化によるエネルギー効率の向上・環境負荷低減など、さまざまな社会問題の解決に貢献する有用な材料です。一方で、廃プラスチックによる環境への影響や化石資源である石油利用による温室効果ガスの増加が、世界的な課題となっています。これらを解決するには、資源の使用量削減、再利用、循環（リサイクル）を組み合わせて対応することが必要です。住友化学が開発している再生ポリプロピレン材料は、市場回収した廃ポリプロピレンを原料の一部に使用する材料です。廃ポリプロピレンは機械物性、外観特性、長期物性等がバージン材に比べ低下しますが、独自配合技術やコンパウンド技術等によりアップグレードに成功しました。マテリアルリサイクルにより、ポリプロピレン生産時および焼却時に発生する温室効果ガス排出量が大幅に削減可能であり、低炭素で循環型社会の実現に貢献します。