スミカスーパー自動車用途｜製品情報｜住友化学エンジニアリングプラスチックス部

自動車部品用途向けスミカスーパーLCPの選定ガイド

多くの優れた特長を有するスミカスーパーLCPは、自動車開発に求められる①車体重量の軽量化、②有害ガス、CO₂排出量の削減、③燃費の向上、④電動化に伴う新規部品の導入、といった課題の解決に大きく貢献し得る材料です。

高い流動性および優れた機械特性を有するため、複数部品の一体化による部品点数の削減、部品の小型化、薄肉化による軽量化などを可能にします。
300℃以上の高い耐熱性を有しており、エンジンやランプ部などの高温環境下に晒される金属部品の代替を可能にします。
自動車に求められる極低温から高温領域までの温度範囲において高い寸法安定性（低膨張、低収縮性）を示すことから、温度変化による製品の変形を最小限に抑えることができます。また、ヒートショックや乾湿サイクルによる物性の低下もほとんどありません。
吸水性が極めて低く、湿度による寸法変化が非常に小さいため、部品設計が容易です。
耐薬品性に優れており、ガソリン、エンジンオイル、ATF、LLC使用環境下においても使用が可能です。
制振性に優れており、エンジンやモータ、トランスミッションなどの周辺で共振が懸念される部品や、ギヤボックスなどの遮音性が求められる筐体部品、雨音や外界音を遮音する外板部品にも適しています。
電気電子機器のコネクタやコイルボビンなどに多くの採用実績があり、EV用モータ部品やPCUなどの車載電子機器部品にも広く適用が可能です。

自動車部品に適した代表的なグレードを以下に示します。求められる要求特性に適したグレードをご選択ください。

表6-7-1 スミカスーパーLCPの自動車部品用途向けグレード