スミカスーパー LCPの耐熱性

分解開始温度

スミカスーパー LCPは高い熱安定性を有しています。
TGA(熱重量分析)結果(図1、表1)から、窒素中での分解開始は約450℃と高く、また、500℃における重量減少は1%以下と非常に小さく、熱的に安定であることがわかります。

図1 TGA曲線

図1 TGA曲線

表1 熱分解温度

樹脂 分解温度(℃)
1%減量温度 主分解温度
E5008 520 559
E5008L
E4008 520 555
E6008 500 550
E6006L
E6807LHF 500 550
PBT(GF30%) 370 421
PPS(GF40%) 460 556
測定機器: 島津製作所製TG50型
昇温速度: 10℃/min
雰囲気: 窒素中

荷重たわみ温度

スミカスーパー LCPの各グレードの荷重たわみ温度は概ね下記のとおりです(荷重:1.82MPa )。

E5000シリーズ 330~360℃
E4000シリーズ 310~320℃
E6000シリーズ 270~290℃
E6000HFシリーズ 250~280℃

長期耐熱性

スミカスーパー LCPは優れた長期耐熱性を有します。

  • UL温度インデックス
    スミカスーパー LCPの相対温度指数(UL746B)は下表2のとおりです。

表2 スミカスーパー LCPの相対温度指数(UL746B)

(t=3.2mm)

グレード 項目
電気的 機械的
衝撃有り 衝撃なし
E5008 240 220 240
E5008L 240 220 240
E4008 200 200 240
E6008 220 200 240
  • 耐熱老化性(260℃空気中)
    スミカスーパー LCPの260℃空気中での強度保持性能は図2-2のとおりです。

図2 耐熱老化性(260℃空気中)

図2 耐熱老化性(260℃空気中)

荷重たわみ温度と常用使用可能温度

スミカスーパー LCPは荷重たわみ温度と常用使用可能温度のバランスに優れます。

図3 常用使用可能温度と荷重たわみ温度(荷重1.82MPa)

図3 常用使用可能温度と荷重たわみ温度(荷重1.82MPa)

ハンダ耐熱性

スミカスーパー LCPのハンダ耐熱性は耐熱エンプラの中でも最高レベルの性能を有しています。

試料寸法: JIS K7113 1(1/2)号ダンベル×1.2mmt
ハンダ: H60A(スズ60%、鉛40%)

*図中の数字は、変形を生じる限界秒数です(>60は60秒浸漬しても変形を生じないことを意味します)
尚、成形条件によっては上記の変形温度以下で発泡が起こることがあります。

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