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ブラジルにおけるピリプロキシフェンに関する一部報道に対する住友化学の見解

2016年02月19日

住友化学株式会社

本年2月に入り、ブラジルにおける蚊幼虫駆除剤ピリプロキシフェン(以下、本製品)の使用と小頭症発生の因果関係を示唆する報道が一部でなされています。それに対する当社見解は次のとおりです。

本製品は、その登録にあたり、哺乳動物に対する膨大な安全性試験が実施され、発がん性や催奇形性等の悪影響がないことを確認しており、また、世界保健機関(WHO)、米国環境保護庁(EPA)、欧州食品安全機関(EFSA)においても同様の評価が与えられております。また、本製品は、中南米をはじめ、北米、欧州、アフリカおよびアジアの約40カ国で登録・認可され、20年以上にもわたって安全に使用されており、その実績の中で、小頭症との因果関係を示す報告はございません。

住友化学は、創業以来100年にわたり、科学的知見を踏まえた、製品の安全性の確保を社業の大前提ととらえ、当社製品の安全性への指摘については真摯に対応してまいりました。今般の報道内容についても検証をいたしましたが、本製品使用と小頭症発生に因果関係があるとの指摘は科学的根拠にきわめて乏しく、本製品の安全性に報道のような懸念はないと考えております。

本製品は、WHOの評価書「Pyriproxyfen in Drinking Water」において、ジカ熱、デング熱、黄熱病等の感染症を媒介する蚊防除に有効な薬剤とされており、当社はこうした製品の開発、提供を通じ、これからも公衆衛生の向上に貢献してまいります。