中期経営計画

2022~2024年度 中期経営計画説明会 (2022年3月3日)
中期経営計画説明会資料
中期経営計画説明会資料(2022年6月10日更新版)
説明会動画
説明会におけるプレゼンテーション動画(音声付)をご覧いただけます

2022年度 決算および経営戦略説明会(2023年5月15日)
決算および経営戦略説明会資料(5/15 プレゼンテーション資料)
中期経営計画の最終年度である2024年度の業績目標値を再設定しています

住友化学グループは、現在、2022~2024年度の中期経営計画に取り組んでいます。本中期経営計画では「Change and Innovation ~with the Power of Chemistry~」をスローガンとして掲げ、サステナブルな社会の実現に向けて、カーボンニュートラルや生態系保全などの社会的課題に対して広義のグリーントランスフォーメーション(GX)を進め、事業を通じてその解決に貢献してまいります。

2022~2024年度 中期経営計画の概要

1.住友化学の目指す姿

  • 住友化学の目指す姿

2.基本方針

(1)事業ポートフォリオの高度化(事業の強化と変革)

技術に立脚した事業の稼ぐ力を強化するとともに、GXへ向けたポートフォリオの構造改革を進めて、事業の新陳代謝を加速します。そのため、強化と変革が求められる事業領域へ経営資源を重点配分し、石油化学を再定義したエッセンシャルケミカルズでは環境負荷低減を中心に、高機能材料は半導体・電池材料関連分野へ、ライフサイエンスはバイオ・ゲノム分野に集中します。

(2)財務体質の改善

前中期経営計画期間においてライフサイエンス分野への大幅な経営資源の投下により増加した有利子負債を、ROI志向経営の徹底やキャッシュフロー創出力の強化により削減し、24年度末に0.7倍程度のD/Eレシオ達成を目指します。さらなる施策として資産売却を500億円追加するとともに、キャッシュコンバージョンサイクル短縮により500億円の運転資金を圧縮します。

(3)次世代事業の創出加速

引き続き「環境」「食糧」「ヘルスケア」「ICT」を重点4分野とし、スタートアップやアカデミアなどと連携するイノベーション・エコシステムの活用および国内研究拠点の再編・強化を通じて、早期事業化を目指します。

(4)カーボンニュートラルへ向けた責務と貢献

21年12月に公表した住友化学グループのカーボンニュートラル・グランドデザインに基づき、「責務」として温室効果ガス(GHG)排出量の30年度までの50%削減達成に向けた取り組みを進めるとともに、「貢献」についてはGHG削減に貢献する製品・技術の開発、社会実装およびライセンスを通じたグローバル展開を推進します。「貢献」の取り組みの一つとして、「Sumika Sustainable Solutions(*)」認定製品の新たな売上目標として30年度までに21年度対比で2倍超の1兆2,000億円を設定し、本中期経営計画の最終年度である24年度までに7,000億円の達成を目指します。なお、本中期経営計画期間において研究開発を含めて650億円のカーボンニュートラル関連投資を行います。

* Sumika Sustainable Solutions:
16年より開始した製品のライフサイクル全体の視点で、温暖化対策や環境負荷低減などに貢献する当社グループの製品・技術を複数の外部有識者による検証の上で認定し、その開発や普及を促進する取り組み。22年8月時点で66製品・技術を認定

(5)デジタル革新による生産性の向上と事業強化

デジタル技術の活用により、顧客接点強化や顧客満足度向上など事業の競争力強化に向けた取り組み(DX戦略2.0)を本格的に推進します。研究開発、製造などの生産性向上の取り組み(DX戦略1.0)を継続・深化させるとともに、新たなビジネスモデルの実現(DX戦略3.0)にも着手します。また、全部門、全階層にわたるDXリテラシー向上を目指し、研究開発・製造部門のDX人材を330名体制に拡充するとともに事業・本社部門は新たに250名の人材配置を行います。本中期経営計画期間において700億円のDX関連投資を行います。

上記5点とともに、(6)持続的成長を支える人材の確保と育成・活用 (7)コンプライアンスの徹底と安全・安定操業の継続 に取り組みます。

3.経営目標

本中期経営計画の経営目標(連結)は、下表の通り設定いたしました。

 

2024年度
修正計画

2024年度
当初計画

2021年度 実績
(ご参考)

売上収益 30,000億円 30,500億円 27,653億円
コア営業利益 2,000億円 3,000億円 2,348億円
営業利益(IFRS) 1,800億円 2,850億円 2,150億円
親会社の所有者に帰属する当期利益 1,000億円 1,500億円 1,621億円
ナフサ価格 70,000円/kl 50,000円/kl 56,600円/kl
為替レート   130円/米ドル     110円/米ドル  112.39円/米ドル


中長期的には、下記の数値目標の安定的な達成を目指してまいります。

 目指す姿
(以下を安定的に達成)
2024年度
修正計画
2024年度
当初計画

2021年度 実績
(ご参考)

ROE 10%以上 8.5% 11.7% 14.5%
ROI 7%以上 4.7% 7.2% 6.6%
D/Eレシオ 0.7倍程度 - 0.7倍 0.8倍
配当性向 30%程度 - 30%程度 24.2%

4.投資計画


本中期計画では、下図の通りの経営資源配分を見込んでいます。
尚、業績悪化を踏まえ、案件の厳選により当初計画比1,000億円以上の圧縮を目指します。

  • 投資計画