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岩田 圭一 社長 年頭あいさつ要旨

2021年01月04日

昨年は、新型コロナウイルス感染症により、政治や経済、医療体制など広範囲に影響を受けた。そうした中、本年は、2022年度からの次期中期経営計画を作る年であり、アフターコロナの社会経済情勢を踏まえ、将来も社会から信頼される企業として存在し続けるためにどう進んでいくのかを考えることとなる。まさに企業の真の力が問われる一年になるが、企業の力のベースとなるのが組織力であり、それを常に磨き上げていくために、次の3点の実践をお願いしたい。

1.自らイノベーションを起こす

課題を見つめ直し、あるべき姿と現状の差を縮めようと苦闘する中からイノベーションは生まれる。一人一人がイノベーションを「自分ごと」として捉え、変化を続ける環境を見据えながら、自分が担当している業務はどうあるべきかを考え、仕事の進め方の変革を含めたイノベーションの担い手となってほしい。

2.スピードを意識する

今は時代が大きく変化する過渡期にある。そのような時代の変化するスピードを常に実感し、その変化に負けないスピードで行動することを意識してほしい。そのためにも、変化の底流にある方向性を押さえ、素早く着手し、プロセスを進める過程で機敏かつ柔軟に軌道修正する能力を身に付けてほしい。

3.多様性を高める

組織の力を最大化する上で重要なのは現場力の一層の向上。変化していく社会において、自分の価値観や従来のやり方に固執していては決して飛躍や成功は望めない。また、コロナ禍で対面のコミュニケーションが制限される中では、相手の気持ちに思いを致すことが一層重要になる。国籍や性別をはじめそれぞれが持つバックグラウンドに関わらず、全ての社員がお互いを尊重し、多様性のしっかり根付いた組織を目指してほしい。


新型コロナウイルスがもたらしたさまざまな変化の中でも、「デジタル革新の社会実装の加速」と「サステナビリティ」の2つが、長期的なトレンドとして重要であり、21年はこの2つの潮流がより大きなうねりとなり、当社グループの事業にも大きな影響を与えるだろう。社会基盤を支えるとともに、革新的な素材や技術を開発し新たな価値を創造する「イノベーションの先兵」として、化学産業の役割はますます重要になる。化学産業に従事する誇りと責任感を持って、引き続き、社会価値と経済価値を共に創出していくことを目指し、諸課題に取り組んでいこう。

以上

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