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大型ディスプレイ向け高分子有機EL発光材料の事業化加速について

2021年02月26日

住友化学は、高分子有機ELディスプレイ用発光材料事業について、2021年4月1日付で、専任組織から情報電子化学部門に移管することといたしました。大型有機ELディスプレイが普及期を迎えるにあたり、高分子有機EL発光材料の需要拡大が見込まれる中、情報電子化学部門が手掛けるディスプレイ関連材料との一体的な運営によって、同発光材料の事業化を加速させます。

有機ELはコントラストが高く、色域再現性や高速応答性に優れる表示デバイスとして、スマートフォンに代表されるモバイル分野に加え、近年は大型ハイエンド分野ディスプレイでの適用が拡大しています。有機ELディスプレイ製造に使用する発光材料は蒸着型と塗布型に大別されますが、塗布型高分子有機EL発光材料は、発光層の形成方法として赤、緑、青の3原色を塗り分ける印刷法が適用できるため、シンプルなデバイス構造が可能となり、低コストかつ高い生産性での大型パネルの大量生産を実現することができます。

住友化学は、塗布型高分子有機EL発光材料のパイオニアとして実用化に向けた研究を積み重ねた結果、2019年に、世界で初めて印刷法による有機ELパネル量産ラインを稼働させた株式会社JOLEDに発光材料の供給を開始しました。当社の材料が使用されたJOLED製の20~30インチを中心とする中型パネルについては、国内外の主要セットメーカーによる認定・採用の動きが活発になっています。また、55インチ超サイズに関しては、主要大型パネルメーカーとの間で第8世代以上の大型基板を用いた印刷法パネル量産の共同開発が大きく進捗し、実証段階にあります。さらに今後は、有機ELの特長である超薄型やフレキシブル・ベンダブル・ローラブルなどの形状の自由度によって、続々と魅力的なアプリケーションの開発が見込まれます。そのため、大型有機ELディスプレイの需要は大幅に伸びると予測されており、量産性に優れる当社の材料が発光材料のデファクトスタンダードになると期待しています。

住友化学は、中期経営計画において「ICT」を重点分野の一つと位置付けています。引き続き、有機EL事業の成長を通じて、Society5.0に代表されるスマート社会の実現に欠かせないディスプレイ産業の発展に貢献してまいります。

以上

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