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社内向け生成AIサービス「ChatSCC」の運用を開始
~飛躍的生産性向上と独自データの有効活用を目指す~

2023年10月24日

住友化学は、生成AIを活用した当社版「ChatGPT」として『ChatSCC』を開発し、約6,500名の全従業員を対象に運用を開始しました。足元では生産性の飛躍的向上を実現するとともに、将来的には当社独自データの有効活用による既存事業の競争力確保、さらには新規ビジネスモデルの創出へとつなげてまいります。

『ChatSCC』の特長は、入力情報が外部に漏れないセキュアな環境を持つことで、当社独自情報を取り扱うことができる点です。一般的なオフィス業務(文書作成、校正、プログラムソースコード生成など)で利用できることに加えて、技術アイデアの創出や研究・製造データの分析に活用することも可能となります。

事前検証では、典型的な約200の業務パターンをテストし、最大で50%以上の効率化を確認しました。本格運用開始後は、導入効果を最大限発揮させるため、利用頻度の高い指示や質問のプロンプト集、業務シーンにおいて有効な指示文書作成テクニック、順守すべき禁止・注意事項の規則、初心者向け教育動画などを従業員へ広く公開し、利用拡大を促進しています。

今後は、『ChatSCC』に当社独自データを連携させ、社内の各組織で蓄積されたナレッジをより効果的に利用できるスキームを整備してまいります。将来的には、特定分野のデータをもとに追加学習を施した“特化型モデル”の構築なども視野に含めつつ、一層の業務効率向上および付加価値創出の取り組みを加速してまいります。

  • 独自データの有効活用に向けた今後の取り組み

住友化学は、中期経営計画における戦略の一つとして、「デジタル革新による生産性の向上と事業強化」を掲げています。これからも、日々進化を続けるAI技術を活用し、生産性向上、既存事業の競争力確保、さらには新規ビジネスモデルの創出へ向けて挑戦し続けます。

コメント(住友化学株式会社 執行役員 北山 威夫)

このたびのChatSCCの全社展開によって、社員が創造的な業務にあたる時間を増加させることで、結果として当社のソリューション開発力やグローバルビジネスの一層の強化につなげていきたいと考えています。
当社では、素材の創成から応用、生産プロセスの設計に至るまで、幅広いデータと知見に基づき事業運営を行っていることから、ChatSCC活用機会は無限大です。今後、特化型モデルの導入などを通じて、長年培ってきた幅広い社内情報の活用も大幅に向上させる考えです。

 

※ ChatGPT とは、生成AI(Generative AI)の1つで、2022年11月に米国のOpen AI社から公開された大規模言語モデルGPT(Generative Pre-trained Transformer)を基に構築されたチャットシステム。大量のテキストデータを学習させることで言語の理解と生成能力を獲得し、人間のような会話を模倣することができるAI。

   

以上

お問い合わせ

住友化学株式会社
コーポレートコミュニケーション部
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