高純度アルミナの製品ポートフォリオを拡充し、先端半導体市場への事業展開を加速
2026年05月07日
住友化学は、このたび、高純度※1アルミナ※2の新製品として、低α線量の高純度微粒球状アルミナ「ELAシリーズ」を上市します。無機材料分野のイノベーションを加速し、高純度アルミナ事業における先端半導体関連分野への展開を一層強化します。
半導体の高集積化・高性能化が進む中、封止材に用いられる材料には、先端半導体の誤作動の原因となり得るα線などの放射線の低減や放熱特性の向上が求められています。住友化学の100%子会社である韓国の東友ファインケム株式会社は、こうしたニーズに対応する製品として、世界に先駆けて※3低α線量の高純度微粒球状アルミナ「ELAシリーズ」の開発に成功しました。
「ELAシリーズ」は、放射線量が極めて低いことに加え、高い放熱特性を兼ね備えている点が特長です。これらの特性は、AIなどの高い信頼性が求められる用途において特に適しています。また、顧客の要望に応じて、粒子サイズを数μm以下に精緻に制御できるほか、表面状態についても用途に応じたカスタマイズが可能です。
また、住友化学は、先端半導体の製造プロセスの高度化に伴い要求が高まるセラミックス装置部材やプロセス材料向けにも、高純度アルミナ製品のラインアップ拡充を進めています。先に上市した超微粒アルミナ「NXAシリーズ」については、その高い性能ポテンシャルの活用に向けて顧客と共に検討を進めており、これらの用途での大幅な性能向上が確認されています。
近年、先端半導体市場では、周辺材料にも一層高度な性能が求められる中、無機材料によるソリューション提供への期待が高まっています。住友化学は、「ELAシリーズ」および「NXAシリーズ」を高純度アルミナ事業の成長を牽引する製品群の一つと位置づけ、先端半導体分野においてグローバルに拡販を進めます。また、顧客との連携を強化し、ニーズに合わせた新グレード開発を推進することで、今後もAIやデータ通信などのデジタル革新を支える半導体産業の発展に寄与するとともに、スマート社会の実現に貢献してまいります。
※1 純度99.99%以上のもの
※2 水酸化アルミニウムを高温で焼いて作られる物質
※3 2026年5月7日発表時点。当社調べ
低α線量の高純度微粒球状アルミナ「ELAシリーズ」の特長
・低α線量(低放射線):先端半導体の誤作動要因となるα線などの放射線を極めて低減。先端パッケージ用途に対応
・高放熱:封止材の放熱性能向上に貢献する高い放熱特性
・微粒球状+カスタマイズ対応:数µm以下までの粒径制御が可能で、表面状態も用途に合わせて調整可能

「ELA-2000UF」 「ELA-500UF」
超微粒アルミナ「NXAシリーズ」を用いた焼結体の特長
・曲げ強度:当社既存グレード比 約1.5倍
・プラズマ耐性:当社既存グレード比 約2倍
・焼結体の特徴:高密度かつ微細な焼結組織
→透光性の発現により、光学特性や意匠性を求める用途での採用も増えています。

NXA-100の焼結体組織 既存微粒グレード(AKP-50)の焼結体組織

左から、NXA-100、NXA-150、AKP-50(既存微粒グレード)
ご参考
2023年8月28日付リリース「世界初、超微粒アルミナ(NXAシリーズ)を製品化」
製品データブック https://www.sumitomo-chem.co.jp/products/files/docs/a06008.pdf
以上
お問い合わせ
住友化学株式会社
コーポレートコミュニケーション部
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