ニュース

東ティモールに教育支援を実施しました

2015年03月04日

住友化学株式会社

住友化学は、「次世代育成支援」の一環として、東ティモール(東ティモール民主共和国※)の小学生に対し、一般社団法人 日本東ティモール協会を通じて、算数の副教材および教材持参用リュックを提供しました。
東ティモールは21世紀最初の独立国、2002年にインドネシアから独立したアジアで一番新しい国で、インドネシア・バリ島東方のティモール島東部に位置しています。約500年にわたるポルトガルの支配により、現地語のテトゥン語に加えてポルトガル語を公用語としていますが、テトゥン語での教育は小学校3年生まで、ポルトガル語を理解できるのは、植民地時代に言葉を覚えた50代以上の大人か、独立後にポルトガル語教育を受けている若年層に限られています。このため、東ティモールではポルトガル語で教えることができる教師が少なく、特に算数教育の改善が必要とされています。当社では社会貢献活動の柱の一つとして「次世代育成支援」を掲げており、特に未来を担う子どもたちに対し理数系の教育を促進していくことは、化学会社として重要な使命であると考え、このたびの支援を実施することといたしました。
今回の支援は、株式会社学研ホールディングスのグループ会社である学研エデュケーショナルが学研教室で使用している教材を東ティモール現地の翻訳会社が現地語のテトゥン語に翻訳し、東ティモールの首都ディリにあるベボヌック小学校の1年生約300人を対象に、教材を持参するためのリュックとともに提供するものです。去る2月23日に同小学校にて、東ティモールのシダリア初等教育局長や山本栄二日本大使参列の中、贈呈式が行われました。
当社は、今後も継続して次世代育成支援に向けた取り組みを実施していきます。

以下のホームページもご覧ください。

※東ティモール民主共和国
現在、農業、観光、石油・天然ガス産業を3本柱に据えて国づくりに取り組んでいます。ティモール海で産出する天然ガスは全て代替エネルギーが課題の日本向けで、日本の天然ガス総輸入量の約4%を占めています。また、輸出用作物で特に力を注いでいるのがコーヒー豆の有機栽培で、当社は東ティモールのフェアトレードコーヒーの購入、社員食堂や社員寮などにおける販売を通じて、継続した支援を行っています。

  • 教材・リュック(教材の表紙の絵は東ティモールの子どもたちの作品です)

  • 東ティモールの小学生