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ナイジェリアでプラスチックリサイクル教育を支援

2021年01月14日

住友化学は、このたび、ナイジェリア連邦共和国のオアンド財団1による、プラスチックリサイクル意識の向上を目指すプロジェクト「Clean Our World(以下、「COWプロジェクト」)」に対し、5万ドルの寄付を実施いたしました。なお、ナイジェリアにおいては、2017年からオアンド財団と連携し、太陽光発電装置を備えたICTセンターを6カ所設立するなど、STEM(理数系:"Science, Technology, Engineering and Mathematics")教育の支援を行っています。

ナイジェリアでは年間3,200万トン以上のごみが発生し、そのうち30%超がプラスチックであると推定されています。現在、それらプラスチックの大部分は適切に廃棄されておらず、排水管の詰まりによる冠水や、西アフリカの主要河川であるニジェール川などから海洋への流出を引き起こしています。こうした状況を解決するため、オアンド財団は、「COWプロジェクト」を20年に設立しました。「COWプロジェクト」は、同国最大の都市ラゴス近郊で、教材提供や地域清掃活動などを通じて、将来を担う小学生に廃棄プラスチック問題およびリサイクルに関する知識を学ぶ機会を提供し、啓発活動をすることで、地域の人々の行動変革を促すものです。対象となる7つの小学校区のうち、既に2つの校区で取り組みが進められています。

住友化学は、経営として取り組む重要課題(マテリアリティ)の一つに「プラスチック資源循環への貢献」を掲げており、プラスチックのリデュース、リユースにつながる製品の開発・供給に加え、近年は他企業やアカデミアと共同で複数のケミカルリサイクル技術の開発も推進しています。また、「オリセット®ネット」2の事業を通じてマラリア防圧に取り組む中で、アフリカの自立的な経済発展を実現していくためには教育環境の改善が必要と考え、05年からNGOなどと連携し、小・中学校の建設支援などを行ってきました。

住友化学は、これからも、アフリカの子どもたちの教育環境の改善に貢献するとともに、社会課題の解決に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。

※1 ナイジェリア政府を支援して基礎教育を広く行きわたらせるため、11年に同国でエネルギー関連事業を行う「オアンドグループ」により設立された財団

※2 防虫剤を練りこんだポリエチレン製の糸で織られたマラリア防圧用の蚊帳。01年には世界保健機関(WHO)から世界で初めて長期残効型防虫蚊帳としての効果が認められ、使用が推奨されている

  • マシン地区の学校での清掃活動

    マシン地区の学校での清掃活動

  • オリル・イガンミュ地区での学校・地域一体となった清掃活動

    オリル・イガンミュ地区での学校・地域一体となった清掃活動

以上

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