ブラジルで新規有効成分「インディフリン^®」を含む大豆用殺菌剤「エクスカリア マックス^®」の農薬登録を取得

2022年05月23日

住友化学は、このたび、世界最大の大豆生産国であるブラジルにおいて、新規有効成分「インディフリン^®（INDIFLIN^®）」^※を含む大豆用殺菌剤「エクスカリア マックス^®（EXCALIA MAX^®）」の農薬登録を取得いたしました。

「エクスカリア マックス^®」は、住友化学が独自に発明した新規有効成分「インディフリン^®」を含む殺菌剤で、大豆の最重要病害であるさび病のほか、褐色輪紋(かっしょくりんもん)病(びょう)に対し優れた効力を示します。ブラジルを含む南米地域は、現在、農薬市場の約30%を占めており、今後も世界最大の市場として安定的な拡大が見込まれています。当社は、南米におけるグローバルフットプリント（自社事業拠点）整備の一環として、2020年4月にオーストラリアの大手農薬会社ニューファーム社から南米子会社4社を買収して販売および製造拠点を獲得し、当社保有の圃場を併設したブラジルの研究開発拠点と合わせて、開発から製造、販売まで一貫した事業体制を強化してきました。この体制を活用し、22年の大豆作付シーズン向けに「エクスカリア マックス^®」の販売を開始し、早期普及を目指します。

「インディフリン^®」は、ブラジルにおける農薬登録制度の下、防除が極めて重要な病虫害に有効な製品を優先的に審査する仕組み（プライオリティ・リスト）の適用を経て、登録認可に至りました。住友化学は、「インディフリン^®」を含有する殺菌剤について、20年に日本国内、21年に米国、カナダ、パラグアイで販売を開始したほか、アルゼンチンやEUなどにおいても農薬登録を申請しており、現在、さまざまな国や地域の当局で審査が進められています。今後も、「インディフリン^®」を含有する製品ラインアップを拡充し、ブロックバスターとして農業関連事業の成長のけん引役としたい考えです。

住友化学は、引き続き、農業生産者のニーズに応じた革新的なソリューションの開発を推進し、世界的に需要の高まる安全・安心な食料の安定供給に貢献してまいります。

※   インピルフルキサム（一般名）の有効成分商標。病原菌のエネルギー生産の過程を阻害する作用を持つコハク酸脱水素酵素阻害剤（SDHI)と呼ばれる殺菌剤に属しています

以上

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