• TOP
  • ニュース
  • サステナビリティ
  • 第17回日化協「レスポンシブル・ケア大賞」を受賞~社会全体でのカーボンニュートラルに向け、独自CFP算定システムを無償提供~

ニュース

第17回日化協「レスポンシブル・ケア大賞」を受賞
~社会全体でのカーボンニュートラルに向け、独自CFP算定システムを無償提供~

2023年06月01日

住友化学は、このたび、一般社団法人日本化学工業協会(以下、日化協)より、第17回レスポンシブル・ケア賞の「大賞」を受賞いたしました。受賞テーマは「社会全体でのカーボンニュートラル実現への貢献」です。

日化協は、化学工業の健全な発展と、それによる日本経済の繁栄と国民生活の向上に寄与することを目的に1948年に設立されました。レスポンシブル・ケア賞は、日化協がわが国のレスポンシブル・ケア活動の普及や活性化に貢献した企業や個人などを表彰するものです。住友化学は、近年では2018年度に審査員特別賞、19年度および20年度に優秀賞を受賞しており、今回22年度に最高賞である「大賞」を初めて受賞しました。当社が社会全体でのカーボンニュートラル実現を目指し、サプライチェーン排出量1削減のために重要なScope3算定への早期着手や、独自の製品カーボンフットプリント2(CFP)算定システムの無償提供など、事業パートナー・業界団体と共に温室効果ガス(GHG)排出量の把握・削減に取り組んでいることが評価されたものです。

~評価されたポイント~
Scope3算定に早期着手、SBTに基づくエンゲージメント活動を推進
11年にGHGプロトコル3にてScope3基準が発行されたことを受け、翌年よりScope3算定を開始し、範囲拡大・精度向上に努めながら10年以上にわたり算定・報告を実施。18年に総合化学企業として世界で初めてScience Based Targets initiative(SBTi)4から認定を取得、21年にはScope3も含めたWell-below 2℃5で認定を再取得。この目標の下、サプライヤーと共にGHG削減に取り組み、情報交換会を毎年実施している。

簡易かつ効率的なCFP算定システムを自社開発
化学産業における複雑なモノの流れなどにも対応し、簡易かつ効率的にCFPを算定するシステムCFP-TOMO®を自社開発し、当社全製品約2万品目の計算を21年末までに完了。

CFP-TOMO®の無償提供により社会全体でのGHG排出量の可視化に貢献
サプライチェーンおよびライフサイクル全体でのGHG排出量の可視化を促進するため、CFP-TOMO®を他社へ無償提供。現在、化学産業を中心に70社以上が本システムを活用中。さらに、23年3月からは日化協を通じた本システムの提供も開始し、さらなる活用の拡大へ。

住友化学は、今回の受賞を励みとして、引き続き、社会全体でのカーボンニュートラルの実現に向け、サプライヤーや事業パートナーをはじめとする、ステークホルダーの皆さまとの連携を進めてまいります。

  • 写真右 当社レスポンシブルケア部 林 真弓       
    写真左 一般社団法人日本化学工業協会 福田信夫会長

  • 当社受賞メンバー

※1 事業者自らの排出だけでなく、事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量(Scope1排出量+ Scope2排出量+ Scope3排出量)
Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2:工場外からの電力・熱の購入などによる間接的な排出
Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)
※2 原材料の調達から製造や使用、廃棄に至るまでの製品ライフサイクルの各過程で排出された温室効果ガスの排出量をCO2排出量に換算して表したもの
※3 持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)および世界資源研究所(WRI)の主導の下で策定されたGHG排出量を算定・報告する際の国際的な基準
※4 産業革命前からの気温上昇幅を2℃未満に抑制するという、パリ協定で示された世界共通の長期目標に向け、企業に対して科学的根拠に基づいたGHG 排出量削減目標を設定することを求める国際的なイニシアチブ。CDP、国連グローバルコンパクト(UNGC)、WRI、世界自然保護基金(WWF)の4機関が共同で運営
※5 2℃を十分に下回る水準。産業革命前からの気温上昇幅を1.5℃までに抑制することに向けた努力の継続に言及するもの

以上

お問い合わせ

住友化学株式会社
コーポレートコミュニケーション部
https://www.sumitomo-chem.co.jp/contact/public/