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新規殺菌剤「フセキワイド®フロアブル」、日本国内で販売開始

2025年05月20日

住友化学は、うどんこ病に優れた効果を示す新規殺菌剤「フセキワイド®フロアブル」1の販売を、5月20日より開始いたします。

「フセキワイド®フロアブル」は、住友化学が開発した新規作用性を有する有効成分ピリダクロメチルと、日本曹達株式会社(以下、日本曹達)が権利を保有するイミノクタジンアルベシル酸塩を含有する殺菌剤です。

ピリダクロメチルは、住友化学が B2020(2020年までに主要市場向けの農薬登録申請を完了するパイプライン)の一剤として独自に発明した、農業用殺菌剤として全く新しい化学グループに分類される化合物です。新規の作用性を有し※2、既存薬剤への耐性が問題となっているうどんこ病に対しても有効です※3。イミノクタジンアルベシル酸塩は耐性菌発生リスクの低い化合物として農業用殺菌剤分野において長年の実績を有する化合物です。

「フセキワイド®フロアブル」はこの2成分の混合剤化によって耐性菌発生リスクの低減を狙った製品です。うどんこ病に対する高い効果とともに、トマトの葉かび病、すすかび病、なすのすすかび病などに対しても安定した効果を示し、防除体系の基幹剤としての位置付けが可能です。また、本製品は天敵や有用昆虫に対する影響が少なく、IPM4に活用しやすい薬剤です。本製品は、住友化学および日本曹達より販売いたします。

住友化学は、引き続き、持続可能な農業に貢献するため、環境負荷を低減する革新的な製品の研究開発に注力し、新たなソリューションを農業生産者に提供することで、世界的に需要の高まる、より安全・安心な食料の安定供給に貢献してまいります。

※1 フセキワイド®は住友化学の登録商標です
※2 糸状菌の細胞骨格のひとつである微小管は主にチューブリンと呼ばれるタンパク質によって構成されます。本化合物はチューブリンに結合して殺菌作用を示しますが、その結合部位は既存のチューブリン重合阻害剤とは異なるため、交差耐性を示しません
※3 QoI剤、DMI剤、SDHI剤耐性菌などで確認
※4 Integrated Pest Managementの略で、総合的病害虫・雑草管理とよばれます。農作物に有害な病害虫、雑草を、農薬を含む利用可能な適切な技術(天敵や有用生物の活用等)を総合的に組み合わせて防除することです

<ご参考>
i-農力(製品ページ) フセキワイドフロアブル
https://www.i-nouryoku.com/prod/search/nouyaku/detail/2/422

以上

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