変化の激しい外部環境や多様な社会ニーズに応えるソリューションの提供を加速していくため、これまで当社の事業発展を支える基盤技術の構築を担ってきた先端材料開発研究所、バイオサイエンス研究所、生物環境科学研究所の3つの研究所を統合し、2026年4月に設立されました。
有機合成・バイオ合成、分析・解析、微生物工学、安全性評価などの分野における先進的な基盤技術に加え、高機能な新材料の創製やES/iPS細胞に関する基礎・応用研究など、幅広い分野で培った高度な知見を結集します。それにより化学とバイオの融合などの技術シナジーを深化させ、事業基盤強化に加えて新たな価値創造にも果敢に挑戦しています。
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表面分析装置
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ロボティクスによる有用物質探索
主な研究内容
先端マテリアル開発
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コンピュータシミュレーション
住友化学は、染料や医・農薬、合成樹脂・ゴムなどの高分子材料、金属・セラミック材料などの研究開発を通じて、長年にわたり、触媒や有機・高分子・無機材料、デバイスに関する設計・合成・加工など、幅広く高度な技術を培ってきました。また、全社の材料開発を支える基盤技術として、マテリアルズ・インフォマティクス、構造解析技術、計算科学技術などの研究開発と応用を推進しています。これらの技術をさらに深化・融合させることにより、新規事業開発や多様なソリューション創出の基盤となる材料・技術の探索と開発を進めています。
バイオサイエンス研究
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高付加価値な産業微生物の集積培養
DNA、RNA、タンパク質、代謝物など、生体内分子を網羅的に解析するオミックス解析技術と、膨大なデータから有益な情報を抽出するバイオインフォマティクス技術を培ってきました。これらの基盤技術を駆使して、天然素材の資源活用プラットフォーム(Biondo®)や、畜産動物の生体機能改善に資するパラプロバイオティクスなど、新たなソリューション開発にもつなげています。
また、微生物の多様な機能を活用した有用物質生産や排水の高度処理などの産業利用技術開発を推進し、環境に優しい持続可能なものづくりを目指しています。
安全性評価研究
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変異原性試験(Ames試験)
最新の科学知識と最先端の技術を用いて、化学物質の「ヒト健康」と「環境」に対する影響を評価しています。新規化学物質を含む多数の化学物質を迅速かつ精緻に評価するため、「ヒト健康」では生体内動態予測や毒性発現メカニズムに基づく毒性予測技術の開発、「環境」では高精度の実測試験やコンピュータシミュレーションを駆使した環境挙動予測を行い、当社製品および取扱い物質の効率的な安全性評価に活用しています。