バーチャル工場見学

愛媛工場・大江工場

ようこそ!愛媛工場・大江工場へ

地図上のピンを押すと、それぞれの工場の詳細をご覧いただけます。

愛媛工場(新居浜地区・菊本地区)

愛媛工場は、新居浜地区と菊本地区の2地区、総面積318万㎡に及ぶ当社の主要製造拠点です。新居浜での住友の事業は、別子銅山の開発に端を発しております。当社は、1913年に、別子銅山の副産物から肥料を作ったのがはじまりです。

大江工場

大江工場は、大型テレビやスマートフォン等用途の偏光フィルムや電気自動車等用途のリチウムイオン二次電池用セパレータ等を製造する情報電子部材等の生産拠点となっています。

各地区の概要(愛媛工場、大江工場)

愛媛工場は新居浜地区と菊本地区から成り立っています。
新居浜地区では、アクリロニトリル、カプロラクタム、アニリン、メチオニンなどのアンモニア系バルク製品、肥料、石油系バルク製品であるMMAモノマー、事業開始当時から継続している硫酸、硝酸などの基幹原料、バルク製品だけではなく機能性樹脂原料や医農薬原料などのファイン製品、メタクリル樹脂などのポリマー製品といった、化学工場における様々な種類の製品を同一地区にて生産しているユニークな工場となっています。事務所、各研究所等もこの地区にあり、愛媛工場の基幹地区です。新居浜地区の面積は約195万㎡、甲子園球場の51個分(東京ドーム42個分)の広さとなります。
菊本地区では、1936年にアルミニウム製錬を開始したのが始まりです。現在では、アルミニウム製錬自体は実施しておりませんが、アルミ・アルミナ関係の製品とアルミとともに発展した塩素系製品を主に作っています。菊本地区の面積は約123万㎡、甲子園球場の32個分(東京ドーム26個分)の広さとなります。
大江工場は、1958年に我が国で最初にエチレンを生産するなど日本の石油化学工業発祥の地です。敷地面積は約46万㎡で、甲子園球場12個分(東京ドーム10個分)の広さとなっています。

愛媛工場(新居浜地区)

メチオニン工場

必須アミノ酸として、ニワトリ、ブタ等の飼料に微量添加されている「メチオニン」を製造しています。

メチオニン

愛媛工場では、DL-メチオニンとメチオニンヒドロキシアナログを製造しています。どちらの製品も動物の体内で合成することができない必須アミノ酸の一種であるメチオニンとして利用されています。

メチオニンの役割

トウモロコシ等を主原料とした鶏を始めとする畜産飼料はメチオニンが不足していることが多いため、食肉や鶏卵の生産性向上を目的に、飼料添加物として広く使用されています。また、メチオニンを添加して飼料中のアミノ酸バランスを整えることで、動物の体内におけるアミノ酸の効率的な利用を促し、温室効果ガスの発生原因となる排泄物中の窒素化合物を低減させることにも繋がります。

製法の特徴:基礎原料から一貫製造するプロセス

当社のメチオニンの製法は基礎原料から一貫製造するプロセスであり、高いコスト競争力とともに安定的に生産できることが特徴です。

メチオニンの最終消費までの流れ

この工場で製造されたメチオニンは飼料メーカーに納められて、養鶏・養豚→食品加工→小売を通じて、食肉・鶏卵という形で皆さんの食卓に並ぶことになります。

アクリロニトリル工場

毛布、セーター、カーペット等に使われているアクリル繊維の原料を生産しています。

硝酸工場

硝酸は、さまざまな反応に必要な触媒や副原料として欠かせない基幹原料です。

新居浜LNG(動画)

愛媛工場や近隣事業者へ供給するLNG(液化天然ガス)を受け入れるための設備です。

愛媛工場では、発電に使用する燃料を、CO2排出の多い石炭から排出の少ないLNG(液化天然ガス)に転換し、同工場のCO2排出量を大きく削減する取り組みを進めています。2018年4月、工場の敷地内に、5社共同出資(*)による「新居浜LNG株式会社」を設立しました。同社は、23万KLのLNGタンクのほか、18万KL級のタンカーが着岸できる桟橋を備え、基地からのLNGは、住友共同電力が構内に新設予定の火力発電所のほか、愛媛工場の燃料用途および近隣の事業者へ供給されます。現在LNG基地を建設中で、2022年2月に操業開始を予定しています。

(*) 住友化学株式会社、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社、四国電力株式会社、四国ガス株式会社および住友共同電力株式会社の5社が共同出資、運営しています。

住友化学歴史資料館(動画)

住友化学の創業時から現在までの貴重な資料を展示しています。

  • 見学には予約が必要です。
    問い合わせ先:住化不動産株式会社
    TEL:0897-37-1815

愛媛工場(菊本地区)

高純度アルミナ工場

当社の高純度アルミナは、耐熱性、絶縁性、耐摩耗性、耐食性といった優れた物理化学特性を有するアルミナの中でも、純度が99.99%以上のものを指し、愛媛工場と韓国の工場で製造されています。

高純度アルミナとは

当社の高純度アルミナは、耐熱性、絶縁性、耐摩耗性、耐食性といった優れた物理化学特性を有するアルミナの中でも、純度が99.99%以上のものを指し、愛媛工場と韓国の工場で製造されています。

製法の特徴:アルコキシド法を採用しています。

高純度アルミナの製造法は様々ありますが、当社はその中でも量産プロセスとして適しているアルミニウムとアルコールを原料としたアルコキシド法という製造プロセスで、純度99.99%以上の高純度アルミナを製造しています。

用途

当社の高純度アルミナ製品は、サファイア基板、リチウムイオン二次電池部材、電池材料用の放熱パッドなど新たな用途での需要が拡大しています。

サファイア基板

サファイア基板は、LEDチップに必要な「窒化ガリウムの膜」の基板、スマートフォンのカメラレンズカバーや指紋認証部位、時計窓材などのアプリケーションに使用されます。不純物が少なく、流動性の高いアルミナが好まれます。

リチウムイオン二次電池部材

セパレータの耐熱性向上や電池内部の短絡(ショート)を抑制する安全対策として、アルミナが使用されます。異物やガス発生が少なく、イオン透過性の高い膜の機能を有するアルミナが好まれます。

放熱パッド

発熱するデバイスと基板、基板とヒートシンク(放熱板)の間の隙間や凹凸を埋め、効率よく熱を基盤やヒートシンクに伝える役割を担う部材です。粒度の揃ったアルミナが好まれます。

PES LCP工場(スーパーエンジニアリングプラスチック工場)

この工場では、熱可塑性樹脂の中で最高レベルの耐熱性に加え、優れた機械強度、耐薬品性を有する「スーパーエンジニアリングプラスチック」を製造しています。

スーパーエンジニアリングプラスチックとは

プラスチックの中でも、耐熱性、機械的強度などの性能が汎用プラスチックより優れ、工業用部品として用いることが可能な信頼性の高い素材が「エンジニアリングプラスチック」と呼ばれます。

そのエンジニアリングプラスチックを上回る性能(特に耐熱性、高温時の機械的強度)を持つスーパーエンジニアリングプラスチック(液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルサルホン(PES)をこの工場で製造しています。

LCPの製法の特徴:触媒法であることが特徴。

LCPの中でも最高レベルの耐熱性と難燃性、流動性をもっているのが当社のLCPとなっています。
また、ハロゲン元素を含有せずに優れた難燃性を有する環境調和型の材料です。
当社は1972年に販売を開始し、LCP業界ではグローバル市場にいち早く参入しました。
当社の製法は触媒法であり、高い生産性と優れた品質のLCPが得られることが特徴です。

PESの製法の特徴:PES単産プラントであることが特徴。

PESはスーパーエンジニアリングプラスチックの中でも、高耐熱性と高い寸法精度をもった高機能樹脂です。
自動車部品を中心に金属に代わる材料として、近年注目されています。
また、当社の高機能PESは、航空機の炭素繊維複合材料用に、高い強度が発現できる特殊な性質を有しています。
このように高い信頼性が求められる用途で使用されている当社PESのプラントはPESの生産のみに特化しており、他の製品が混じることなく高品質の製品が得られることが特徴です。

用途

LCP、PESの用途など詳細は以下のとおりです。

液晶ポリマー(LCP)

LCPは、耐熱性・流動性・寸法安定性に優れ、コネクターなどの電子部品に主に使用されています。

コネクター用途

PC、携帯電話などのコネクター(電子回路や光通信において配線を接続させるために用いられる部品)に使用されています。

光ピックアップボビン用途

光ディスクの読み取り装置部分等に使用されています。

ポリエーテルサルホン(PES)

PESは、難燃性・耐熱性・寸法安定性に優れ、航空機の炭素繊維複合材料をはじめ、自動車用途や膜用途にも展開しています。

航空機用途

航空機体の炭素繊維複合材料用途で、PESが使用されています。航空機の軽量化とこれに伴う燃費性能の向上に大きく寄与しています。

自動車用途

自動車業界は軽量化をキーワードに、ハイブリッドカーや電気自動車、燃料電池車など、次世代自動車の燃費、性能を良くする流れになっているので、金属よりも軽いスーパーエンプラへの引き合いが急増中です。

膜用途

優れた加工性、耐熱性、生体適合性から、浄水用、食品用および医療用分離膜用途でも展開しています。

大江工場

偏光フィルム工場

偏光フィルムは通過する光の向きをコントロールするフィルムで、この工場では大型テレビ用のほか、スマートフォンやタブレット端末用の偏光フィルムを製造しています。

偏光フィルム

この工場では、偏光フィルムという、テレビやスマートフォンのディスプレイに使用されている特定方向に入射してくる光だけを通し、それ以外の方向の光を遮断する特殊なフィルムを製造しています。

偏光フィルムの仕組み

太陽光や電気ライトのような光は、進行方向に対して全方向に振動する光の波の性質をもっています。
偏光フィルムは、光のシャッターのようなものであり、特定の振動方向の光の波のみを通過し、それ以外の光の波を遮断することができます。
この一定方向の波の光を偏光といいます。この性能を活かしてディスプレイに利用されています。

偏光フィルムの製造プロセス

製造プロセスは以下のとおりで、ロール単位での連続生産であることが特徴です。また、高速で稼働する生産性が高い工程となっています。当社の偏光フィルムは大変薄く、製造に高度な技術を要しています。

原反繰出し

原反繰出しの工程では、ロール状のポリビニルアルコール(PVA)フィルムを連続的に繰り出していきます。

染色・延伸

PVAフィルムをヨウ素の液体に浸けることで、PVAの分子が染色されます。
これを一定方向に強く延伸することによって、 PVAの分子が一列に並び、偏光性能が発現します。

乾燥

熱や風で乾燥させます。

保護膜貼り合わせ

保護膜貼り合わせでは、裂けやすい偏光フィルムを物理的に保護する保護フィルム、機能付与のための光学補償フィルムなどを貼合します。

巻き取り

保護フィルムなどが貼合された偏光フィルムをロール状に巻き取ります。巻き取り後は、必要に応じて別工程を経た後、最終製品のサイズに合わせてチップカットしていきます。

製品は万全の環境と体制で

当社設備は、クリーンルームを使用し、さらに製品フィルムが通る部分はクリーンブースで覆い、微細なほこりなどの異物に対して万全の体制で製造を行っています。
また、製品の異物、凹み、キズ等の欠陥を万全の検査体制により、検出することで、高品質の製品が高い収率で生産できています。

リチウムイオン二次電池用セパレータ工場

昨今、電気自動車等で注目されているリチウムイオン二次電池の正極と負極を隔てるセパレータというフィルムを製造している工場です。

リチウムイオン二次電池用セパレータ

この工場では、リチウムイオン二次電池の正極と負極を隔てるセパレータというフィルムを製造しています。

当社のセパレータの特徴は、ポリオレフィン基材と耐熱温度の高いアラミド樹脂で形成した耐熱層を組み合わせることで、セパレータの耐熱性を向上させていることであり、リチウムイオン電池の安全性向上に寄与するものと考えています。

リチウムイオン二次電池の内部

セパレータは正極と負極の間に配置し、両極の絶縁性を保つことが主たる役割の製品です。正極・負極が接触(ショート)すると発火する恐れがあるため、リチウムイオン二次電池の安全性を担保する上で不可欠な部材となっています。

セパレータの製造プロセス

製造プロセスは、フィルム加工技術、アラミド樹脂の合成技術、薄膜塗工技術、インライン欠陥検査技術等からなり、住友化学のスローガンであるハイブリッドケミストリーの粋を結集した技術を使って製造しています。

  1. ベース膜製膜工程:ポリオレフィン原料からベース膜(微多孔膜)を製膜する工程です。
  2. アラミド工程:アラミドポリマーを合成し、耐熱層を形成するアラミド塗工液を作製する工程です。
  3. 塗工工程:アラミド塗工液をベース膜上に均一に塗工し、耐熱層を形成する工程です。
  4. スリット工程:お客さまのご要望のサイズに裁断します。

品質管理・検査体制

出荷前の製品の外観を全数検査しています。
さまざまな分析機器で高度な品質管理を徹底しています。

セパレータから最終製品までの流れ

当社で製造されたセパレータは、電池メーカーに納入されます。電池は自動車や電動工具等に使われています。

千葉工場

ようこそ!千葉工場へ

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千葉工場

千葉工場は、姉崎地区、袖ケ浦第Ⅰ地区、第Ⅱ地区の3地区、総面積217万㎡におよぶ、エッセンシャルケミカルズ部門の製造拠点です。
併設するエッセンシャルケミカルズ研究所とも連携し、サウジアラビアやシンガポールなどにおける、エッセンシャルケミカルズ部門のグローバルな事業展開を支えています。

各地区の概要(千葉工場)

姉崎地区では、ポリエチレン、アセトアルデヒド等の製造を行っています。袖ケ浦Ⅰ地区では、レゾルシン、エチレン・プロピレンゴムなどの合成ゴムの製造を行っています。袖ケ浦Ⅱ地区では、ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレンオキサイドなどの生産を行っています。

石油化学製品ができるまで

原油から千葉工場の主要な石油化学製品ができるまでの流れを紹介します。

  • 当サイト上では、実際の製造工程を簡略化、図式化して紹介しています。

姉崎地区

ポリエチレン工場

ポリエチレンの製造工程

ポリエチレンは、柔軟性があり、耐水性・耐薬品性が高く、加工性に優れた合成樹脂です。
住友化学は、独自に開発した気相法プロセスにより、ポリエチレンを製造しています。住友化学の海外グループ会社の工場でも、気相法プロセスは採用されています。

用途

ポリエチレンは、ラップフィルムや食品用チューブなどの包装材や電線被覆、農業用ハウスに使われるフィルムなど、幅広い製品に使用されています。

ポリエチレンを用いて作られたさまざまな製品

排水処理設備

化学反応にともなって発生する多種多様な排水については、それぞれの性状に応じた処理を施しています。すなわち、有機物を含む排水については液中燃焼処理や活性汚泥処理、浮遊物質を含むものについては凝集沈殿処理や砂ろ過処理、また油分を含むものについては平行板式油水分離処理を行うなどの総合排水処理システムにより、浄化してから排出しています。

姉崎事務所

袖ケ浦第Ⅰ地区

エッセンシャルケミカルズ研究所

エッセンシャルケミカルズ部門の研究開発拠点として、研究効率とスピードを追求したポリマーの開発、触媒や製造プロセスの開発・改良などを行っています。

袖ケ浦第Ⅱ地区

ポリエチレン工場

ポリエチレンの製造工程

ポリエチレンは、柔軟性があり、耐水性・耐薬品性が高く、加工性に優れた合成樹脂です。
住友化学は、独自に開発した気相法プロセスにより、ポリエチレンを製造しています。住友化学の海外グループ会社の工場でも、気相法プロセスは採用されています。

用途

ポリエチレンは、ラップフィルムや食品用チューブなどの包装材や電線被覆、農業用ハウスに使われるフィルムなど、幅広い製品に使用されています。

ポリエチレンを用いて作られたさまざまな製品

ポリプロピレン工場

「気相法」という自社開発の触媒・プロセスを用いた方法でポリプロピレンを製造している工場となっています。

ポリプロピレンの製造工程

ポリプロピレンは、軽量で加工性、耐久性、耐熱性、耐薬品性など多くの優れた特性をもつ合成樹脂です。
住友化学は、独自に開発した気相法プロセスにより、ポリプロピレンを製造しています。住友化学の海外グループ会社の工場でも、気相法プロセスは採用されています。

用途

ポリプロピレンは、自動車のバンパーやインストルメントパネル、ドアトリム、食品用トレイ、家電、医療器具など、幅広い製品に使われています。

  • インストルメントパネル

  • ドアトリム

大気汚染防止設備

千葉工場は、自家発電用のボイラーや化学プロセス用の加熱炉を多数保有していますが、こうした設備で燃料を燃やしたときに、ばい煙(硫黄酸化物、窒素酸化物、ばいじんなど)が発生します。ばい煙を大気に排出するのを抑制するために、良質な燃料を使用したり、排煙脱硫設備、排煙脱硝設備、電気集塵機を設置しています。

プロピレンオキサイド工場

世界初の副生品を伴わない製造プロセスでプロピレンオキサイドを製造している工場となっています。

プロピレンオキサイドの製造工程

プロピレンオキサイドは、酸化プロピレンとも呼ばれる、プロピレンの誘導品のひとつです。
住友化学では、単産法プロセスと呼ばれる方法で製造しています。
このプロセスは、クメンを循環使用することにより、副産物や併産物を生じることなく、プロピレンオキサイドのみを生産することができます。また、反応で生じる熱を有効利用したり、排水を抑制するなど、省資源、省エネルギーを実現するとともに、従来の製造プロセスより設備がコンパクトで、高いコスト競争力を有しています。

用途

プロピレンオキサイドの多くは、プロピレングリコールやポリウレタンの原料に使われます。
プロピレングリコールは、医薬品や化粧品などに使用されています。
ポリウレタンには軟質と硬質があり、軟質は、クッション性の高さを生かして、自動車や鉄道の座席、ソファなどに使われています。また、硬質は、断熱性に優れていることから、建築物や冷蔵庫などの断熱材に用いられています。

  • クッション材を使用する自動車シート

大分工場

ようこそ!大分工場へ

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大分工場

大分工場は、1939年、日本を代表する染料メーカーであった日本染料製造株式会社が設立した染料中間工場として発足しました。
その後、当社(当時は住友化学工業株式会社)との合併を経て、現在では住友化学グループのライフサイエンスケミカルの中核拠点として、農薬、医薬、化成品等を製造しています。
大分工場の総面積は約77万㎡となっています。碁盤目状に整然と区画されているのが特徴です。工場内に東西1kmに伸びた幹線道路が通っていますが、その両脇にはクスノキが植えられているなど、大分を代表するロケーションとして、大分市からも紹介されています。

大分工場

住友ファーマ

当社の子会社である住友ファーマの工場が同じ敷地内にあります。2003年に当社から製造を移管し、発足しました。厳格化するGMP(Good Manufacturing Practice:医薬品の製造管理及び品質管理規則)に対応する最新鋭の設備を有し、医療用医薬品の原薬や注射剤を製造しています。

クスノキ

工場内には、樹齢約50年を超えるクスノキがあり、東西のメイン道路には約200本、工場全体ですと1,000本を超えるクスノキが植えられています。そのほかにも敷地内には「銀杏」「サンゴジュ」等約100種類約2万本が植えられています。

農薬(除草剤)工場

住友化学はわが国を代表する農薬メーカーとして、世界の農業の生産性向上に貢献しています。大分工場はこの世界的な事業展開を支えており、その製品は100か国以上に輸出されています。殺虫剤、除草剤、殺菌剤などを製造しています。

除草剤(フルミオキサジン)

フルミオキサジンは当社を代表する除草剤で、主に海外で大豆などに使われています。この工場ではフルミオキサジンの原体(農薬の有効成分)を製造しています。また、フルミオキサジンは、土壌に処理することで雑草の発芽を長期間抑えることが出来るという特徴を持ちます。

当社は第63回(平成28年度)大河内賞において、「除草剤フルミオキサジンの開発」で「大河内記念生産特賞(※)」を受賞いたしました。
本受賞においては、その発明から生産法の開発までが、学術の進歩と産業の発展に貢献したものとして高く評価されました。

  • ※「大河内記念生産特賞」のレリーフ 弊社の研究所である健康・農業関連事業研究所が受賞

(*)「大河内生産記念特賞」とは?
生産工学、生産技術、生産システムの研究並びに実施等に関する我が国の業績で、学術の進歩と産業の発展に大きく貢献した顕著な業績に対して、個人、グループ、事業体などが表彰される大河内賞というものの中で事業体枠としては最上位の賞。

フルミオキサジンを中間体から原体まで一貫して製造

当工場では、高い収率と安全性の両方を満たす合成法で生産される競争力のある製造プロセスに基づきフルミオキサジンの原体を製造しており、
約20年以上にわたり、安定的に生産してきました。

フルミオキサジン:海外での使用

生産された原体の多くは海外に輸出されており、その輸出額は日本の農薬で最大規模です。
主な輸出先は北米や中南米などで、当社子会社のベーラントUSAではフルミオキサジンの原体を製剤化した最終製品を現地で販売しています。

昭和天皇皇后両陛下行幸啓記念

1958年には、当工場で生産していた農薬が、戦後の食糧難の解決に大きく貢献したとして、昭和天皇、皇后両陛下が当工場をご視察されました。

農薬(殺虫剤)工場

住友化学はわが国を代表する農薬メーカーとして、世界の農業の生産性向上に貢献しています。大分工場はこの世界的な事業展開を支えており、その製品は100か国以上に輸出されています。殺虫剤、除草剤、殺菌剤などを製造しています。

殺虫剤(スミチオン)

この工場では、スミチオンという水稲、牧草、果樹、森林、家庭用の殺虫剤を製造しています。1962年から製造されて以来、広く世界で使用されているロングセラーの殺虫剤となっています。

スミチオンは、発売以来50年以上が経った現在もその高い効果と安全性が評価され、各種農作物、家畜衛生、樹木、牧草など幅広い分野の多くの種類の害虫に対して、世界各地で使用されています。つまり、スミチオンは効能・効果だけでなく、人や環境に優しいという、エコロジカル・ニーズをいち早く先取りしていた殺虫剤です。

スミチオンを原体から製剤化まで一貫して製造

当工場では、スミチオンの原体の製造から製剤までを一貫して製造しています。継続的な改善により収率や効能の向上を進めることで、高いコスト競争力と性能をもつ製品となっています。

スミチオンの販売

製剤化されたものは、農協、小売店、ホームセンター等に並ぶことになります。

大阪工場・研究所

ようこそ!大阪工場・研究所へ

地図上のピンを押すと、それぞれの工場・研究所の詳細をご覧いただけます。

大阪工場・研究所

大阪工場は、大阪市此花区の湾岸エリアに位置し、総面積約29万㎡の敷地に事業部門研究所とコーポレート研究所が併設されています。大阪工場は、これらの研究所およびグループ会社と連携しながら、これまで培った技術を生かし多様なニーズにきめ細かく対応しています。

大阪工場・研究所

フォトレジスト工場

フォトレジストは、半導体デバイスやプリント基板の製造において、高密度・高集積の回路パターンの作成工程で使用される感光性樹脂です。

フォトレジストの特長

フォトレジストは、主に半導体の回路のパターン形成など、微細加工に用いられる材料で、パターンを形成後に除去され、最終製品に残らない半導体プロセス材料です。フォトレジストはi線、KrF、ArF、EUV(極端紫外線)などの露光波長に応じて設計され、後者ほど微細な加工が可能になります。フォトレジストの開発は、リソグラフィー性能の向上につながるメカニズムに基づいた新素材(樹脂、光反応剤、添加剤)の探索と、その最適な組み合わせを開発するために、材料データベースとAIを用いた、新たな開発手法にも取り組んでいます。

半導体の製造工程の一部

フォトレジストは3-7の工程で利用されます。
半導体の製造において極めて重要な材料です。

フォトレジストの製造

フォトレジストは、高品質な製品を安定して供給することが求められます。このため、原材料の品質管理を徹底するとともに、異物混入に対して万全の体制を整えています。製造した製品は、化学的な分析だけでなく、半導体評価を施して高度な品質管理の下、お客様にお届けします。

半導体用フォトレジスト開発・評価棟

EUV(極端紫外線)をはじめとした最先端プロセス向け半導体用フォトレジストの開発・評価体制強化のための施設です。新たな露光機を導入することによって、品質保証体制を強化しEUVレジストなどの開発効率を向上させ、お客様へのレスポンスを加速します。

化学品製造用触媒工場

エッセンシャルケミカルズ分野の化学品の製造で使用する、当社独自の高性能触媒を生産しています。触媒は国内外の生産拠点に出荷しています。

高分子有機EL工場

材料科学およびデバイス物理を基礎として、ハイエンドの次世代ディスプレイのための高分子有機EL材料を開発し、その量産体制を構築しました。この材料は、インクジェットなどの印刷法によるディスプレイの画素形成に適しており、精度の良い工業的印刷を可能にし、カラーディスプレイに必要な3原色の発光と高い特性の発現を可能とします。

事業部門研究所

大阪工場・研究所に立地する事業部門研究所は以下のとおりです。

コーポレート研究所

大阪工場・研究所に立地するコーポレート研究所は以下のとおりです。