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「Sumika Sustainable Solutions」に10製品・技術を新たに認定
~年間売上収益6,210億円に到達、当初目標を達成~

2022年08月04日

住友化学は、このたび、今年で7年目となる持続可能な社会の実現に向けた取り組み「Sumika Sustainable Solutions」(スミカ・サステナブル・ソリューション、以下「SSS:トリプルエス」)において、新たに10の製品・技術を認定いたしました。これにより、認定製品・技術数は計66に上り、売上収益は前中期経営計画で設定した目標額(5,600億円)を達成し、約6,210億円(2021年度)となりました。

今回認定された主な製品は、従来のアルミニウムからの代替で、軽量化による自動車走行時および製造時の温室効果ガス(GHG)排出量削減に寄与する自動車用ガラス繊維強化ポリプロピレン(PP)(THERMOFIL HP®)、水銀を使用せず、かつ従来品と比較して消費電力が少ないレーザー光源プロジェクタ用GaN基板、また、バナナ栽培時の殺虫剤噴霧が不要となる殺虫成分が練り込まれたバッグ(TotalFlex®0.4)などです。各製品・技術が、「つくる責任 つかう責任」といったSDGsの各目標に紐づけられ、それぞれの分野におけるSDGsへの貢献が期待されます。

住友化学は、16年から、温暖化対策や環境負荷低減などに貢献する当社グループの製品・技術を複数の外部有識者による検証の上、SSSとして自社で認定する取り組みを行ってきました。また、認定製品・技術の開発や普及を促進するため、売上収益をKPIとして進捗をモニタリングするとともに、認定取得をはじめとする社会価値創出への貢献を社員の功績表彰制度の評価項目の一つとしています。なお、SSSの今後の売上収益目標については、新中期経営計画(22~24年度)の最終年度までに7,000億円、30年度までに21年度比倍増の1兆2,000億円と設定しています。

住友化学は総合化学メーカーとしてこれまで培ってきた多様な技術を生かし、引き続きグループを挙げて、持続可能な社会の実現に貢献するソリューションの創出に取り組んでまいります。

  • SSS売上収益の実績および目標

  • 認定製品・技術ごとの貢献分野(21年度売上収益の割合)

ご参考

「Sumika Sustainable Solutions」に新たに認定された製品・技術一覧

ソリューション

特徴SDGsへの貢献

キャパシタ内蔵用二軸延伸フィルム用ポリプロピレン材料
(The Polyolefin Company)

金属成分(Ash成分)を極低レベルにして十分な電気特性を持たせたキャパシタ用ポリプロピレン。従来のPETフィルムをPPフィルムに変更することで、製造時のGHG排出量を削減

サーモフィルHP®/THERMOFIL HP®
(Sumika Polymer Compounds Europe)

優れた機械物性を有し、アルミニウムに代わって自動車材に使用されるガラス繊維強化PP。軽量化による自動車走行時および製造時のGHG排出量を削減

フルオレン誘導体の製造技術
(田岡化学工業)



プラスチックレンズの原料であるフルオレン誘導体の製法改良。新製法により、排水、水使用量、GHG排出量を削減

燃料電池自動車(FCV)の水素品質評価用 簡易サンプリング技術
(住化分析センター)

水素ガスの品質を評価するための採取および分析法の改良。低圧での試料ガス採取が可能となり、輸送時の安全性向上、GHG排出量削減

レーザー光源プロジェクタ用GaN基板
(サイオクス)

プロジェクタのLEDレーザー光源に利用されるGaN基板。水銀ランプからの代替による水銀使用量の削減および省エネ化によるGHG排出量の削減

高分子有機EL材料

従来の蒸着法に代わる、塗布型の高分子有機EL材料製法の開発。パネル製造時の材料使用効率向上による廃棄物削減

非リン酸系 銀エッチング液
(東友ファインケム)

バイオマス原料を利用した非リン酸系エッチング液の開発。バイオマス由来の原料に代替することで、世界的なリンの供給不足に対応

殺菌剤の充填&維持システム技術
(Pace International)

作物収穫後の殺菌剤処理に使用する殺菌剤稀釈水調合システム。水使用量を従来方法から50%以上削減

農薬出荷用容器の軽量化
(Sumitomo Chemical Latin America)

農薬出荷用のHDPE製容器の軽量化。容器の軽量化に伴うHDPE素材使用量の削減で、HDPE素材製造に係るGHG排出原単位を削減

Banana Bag (TotalFlex® 0.4)
(Sumitomo Chemical Latin America)

防除用の殺虫成分が混錬されたバナナバッグ。殺虫剤の葉面噴霧が不要になり、薬剤による周囲汚染および作業者へのばく露機会が減少、作業労働環境を改善

 

以上

お問い合わせ

住友化学株式会社
コーポレートコミュニケーション部
https://www.sumitomo-chem.co.jp/contact/public/