ステークホルダーとのコミュニケーション

基本的な考え方

住友化学グループは「サステナビリティ推進基本原則」の「原則4」において「当社グループは、サステナビリティ推進に関する取り組み目標や進捗状況について、積極的な開示や対話を推進し、様々なステークホルダーと協働します」と謳っています。この原則4に基づき、当社グループのステークホルダーとのコミュニケーションは、以下の二つに分類できます。

①開示面で示す
必要な情報を公開し、各種取り組みなどの進捗を報告しています。さらに、社会の要請を適宜確認し、外部からの評価結果を検討のうえ、現状を改善し、適切な開示につなげています。
②対話面で示す
積極的な情報開示に加えて、さまざまなステークホルダーと双方向のコミュニケーション、すなわち対話を実施しています。その対話で得られた意見に基づき、改善や新たな取り組みにつなげています。

開示・対話の二つの側面で、さまざまな機会を通じてコミュニケーションの充実に努めることでステークホルダーの皆さまへの責任を果たすとともに、国際社会や地球環境にも配慮し、私たちの将来世代へ持続可能な社会をつないでいきます。

ステークホルダーとのかかわり

  • ステークホルダーとのかかわり

ステークホルダーとのコミュニケーション機会

ステークホルダー住友化学グループの責任アプローチ方法
株主・投資家 株主・投資家との間で、経営方針、事業戦略および業績動向に関する計画的、効果的かつ戦略的なコミュニケーションを行い、株主への説明責任を果たし、市場からの信頼の維持・向上を図るとともに、当社への正しい理解を通じて、適正な株価形成と企業価値向上に努めます。
  • 株主総会
  • 経営戦略説明会
  • 決算説明会
  • 個人投資家説明会
  • 住友化学レポートなどIRツールの発行
  • ウェブサイトおよびSNSなどによる情報提供
お客さま お客さまに、満足かつ安心して使用していただける品質の製品とサービスの提供を通じて、お客さまとの長期的な信頼関係を構築することに努めます。
  • 営業活動を通じたコミュニケーションや品質保証のサポート
  • ウェブサイトおよびSNSなどによる情報提供
  • お客さま相談窓口によるお客さまサポート
取引先 購買基本理念のもと、取引先との相互発展的で健全な関係を構築することに努めています。公正・公平かつ透明性を確保した取引を自ら行うことはもちろんのこと、取引先にもサステナビリティへの取り組みを励行していただけるよう、サプライチェーン全体を通してサステナブル調達の取り組みを推進します。
  • 購買活動を通じてのコミュニケーション
  • 住友化学グループ サプライヤー行動規範、住友化学グループ サステナブル調達チェックシートを使用したモニタリング、フィードバック
  • 問い合わせ窓口
従業員 従業員の健康と多様性の尊重に留意しながら、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮していける人材育成と職場環境づくりに努めています。また、住友化学と住友化学労働組合は、これまで築き上げてきた相互理解と信頼に基づく良好な労使関係を維持します。
  • 中央労使協議会、事業場労使協議会
  • ワーク・ライフ・バランス推進労使委員会
  • 各種研修・社報およびイントラネット
地域社会 国際イニシアティブとの協働による「世界を取り巻く諸課題解決への貢献」や情報開示の充実および双方向の対話の実践を通じた「地域との共存共栄」に努めます。
  • 国際イニシアティブへの参画(UNGC、WBCSD、ICCAなど)
  • ウェブサイト、住友化学レポートなどによる情報提供
  • 地域対話の実施
  • 社会貢献活動

社外からの評価

FTSE4Good Index Series/FTSE Blossom Japan Index/FTSE Blossom Japan Sector Relative Index

世界的なインデックスプロバイダーであるFTSE Russell社が設計した指数です


FTSE4Good Index Series
世界の主要企業の中から、ESGについて優れた対応を実践している企業を選別して構成されています。

FTSE Blossom Japan Index
ESGについて優れた対応を実践している日本企業を選別して構成されています。FTSE Japan Indexを構成する銘柄の中から選別され、インダストリー・ニュートラルとなるよう設計されています。

FTSE Blossom Japan Index
各セクターにおいて相対的に、ESGについて優れた日本企業のパフォーマンスを反映する指数で、セクター・ニュートラルとなるよう設計されています。また低炭素経済への移行を促進するため、特に温室効果ガス排出量の多い企業については、TPI経営品質スコアにおいて改善の取り組みが評価されている企業のみが組み入れられています。

MSCI ジャパンESG セレクト・リーダーズ指数/MSCI日本株女性活躍指数(WIN)

世界中の機関投資家に対して、投資の意思決定をサポートするさまざまなツールを提供しているMSCI社が設計した指数です

MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数

MSCI ESG Investing

MSCIジャパンIMIトップ500指数を構成する銘柄の中から、ESG評価に優れた企業が選別されています。

MSCI日本株女性活躍指数(WIN)

MSCI ESG Investing

女性の活躍推進に優れた企業が選別されています。

その他の社外からの評価

S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数

S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が設計した指数です。TOPIX構成銘柄の中から選別され、炭素効率性や環境情報の開示が優れた企業の構成比率が高くなる仕組みになっています。当社評価の十分位数は「4」、情報開示状況は「開示」となっています。

エコバディス(EcoVadis)社

エコバディスサステナビリティレーティング評価「ゴールド」
エコバディス社によるサステナビリティ調査において、4年連続で「ゴールド」評価を獲得しました。「ゴールド」評価は、対象企業全体の上位5%の水準に相当する企業が認定されるものです。エコバディス社は、グローバルサプライチェーンを通じた企業の環境・社会的慣行の改善を目指して2007年に設立された、企業のESG関連取り組みの評価機関です。これまでに世界175カ国、200業種に及ぶ約100,000の企業を対象として、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4分野に関する方針・施策・実績について評価を行っています。

CDP

CDP「気候変動Aリスト2022」、CDP「水セキュリティAリスト2022」
気候変動および水セキュリティ対応において、目標設定、行動、透明性の点で特に優れた活動を行っている企業として、CDPにより「気候変動Aリスト2022」と「水セキュリティAリスト2022」に選定されました。最高評価であるAリストへの選定は、気候変動は5年連続、水セキュリティは3年連続となります。
CDPは、企業や政府などによる温室効果ガス排出削減や水資源管理、森林保全を促進している国際NGOです。世界の機関投資家を代表して、主要企業の環境分野に関する取り組みの情報を収集し、活動実績を8段階で評価しています。今回、CDPに環境情報を開示した約19,000社のうち、気候変動および水セキュリティの両方で最高評価を獲得したのは世界で45社、そのうち日本企業は10社です。

GPS/JIPSとは

第17回日化協レスポンシブル・ケア賞「大賞」
日本化学工業協会(日化協)主催の「第17回レスポンシブル・ケア賞」において、大賞を受賞しました。レスポンシブル・ケア賞は、日化協がわが国のレスポンシブル・ケア活動の普及や活性化に貢献した企業や個人などを表彰するものです。受賞テーマは「社会全体でのカーボンニュートラル実現への貢献」です。サプライチェーン排出量削減のために重要なScope3算定への早期着手や、独自の製品カーボンフットプリント(CFP)算定システムの無償提供など、事業パートナー・業界団体と共に温室効果ガス(GHG)排出量の把握・削減に取り組んでいることが評価されたものです。

健康経営優良法人2022

健康経営優良法人~ホワイト500~
健康経営優良法人認定制度は、経済産業省が2016年に創設し、日本健康会議が進める健康増進の取り組みなどをもとに、特に優良な健康経営を実践している企業などの法人を顕彰する制度です。当社は、2018年から6年連続で認定を受けています。

次世代認定マーク(くるみん)について

くるみん
2015年9月、「子育てサポート企業」として認定を受け、3回目となる次世代認定マーク(くるみん)を取得しています。この認定は、次世代育成支援対策推進法に基づいて策定した行動計画を遂行し、かつ認定基準を全て満たした事業主が、厚生労働大臣の認定を受ける制度です。