コミュニティ

基本的な考え方

住友化学グループは、「事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献すると共に、自らの持続可能な成長を実現する」との考え方に基づき、「安全・環境・健康の確保」「次代を担う子どもたちの育成」「自然災害に対する支援」の3つの視点から、住友化学グループらしい社会貢献活動を推進しています。

また、社会とのコミュニケーションでは、「情報開示の充実」「双方向対話の実践と向上」を図るため、国内外の事業所、グループ各社において、地域のニーズに合わせた多様な活動を展開し、地域の皆さまとの良好な関係の構築に努めています。

住友化学の社会貢献活動

  • 住友化学の社会貢献活動マトリックス

マネジメント体制

住友化学グループ全体、本社・各事業所、グループ各社において、「住友化学の社会貢献活動」を進めています。活動促進を図るため、各事業所の社会貢献担当者による「担当者会議」を実施し、活動の共有、意見交換を行っています。また、国内グループ会社には各部署が所管する「国内グループ会社連絡会」などを通じて情報の共有を行っています。

社会貢献活動の企画・立案においては、労働組合とも協働しています。

目標・実績

住友化学および国内グループ会社における主な社会貢献活動の取り組み実績は次の通りです。

2020年度国内拠点における主な社会貢献活動(住友化学※1

活動種類実施回数
出前授業・子ども参観

9

事業所地域・海岸などの清掃

9

事業所見学・地域説明会・職業体験

3

地域スポーツ大会・祭礼などの主催や参加

1
  1. 一部国内グループ会社を含む

オイスカ海岸林再生プロジェクトにおけるボランティア活動(住友化学グループ※2

(人)
 2018年度2019年度2020年度
オイスカ海岸林再生プロジェクトボランティア活動※3 20 23 0
新型コロナウイルス感染症対応で中止
  1. 住友化学およびマッチングギフト参加の国内グループ会社
  2. 宮城県名取市でのボランティア活動

2020年度 主な寄付(住友化学)

(百万円)
項目金額
医療用ガウン寄付 16.8
アフリカへの教育支援(プラスチックリサイクル教育) 5.4
あしなが育英会への子どもの育成・教育支援(マッチングギフト制度) 6.8
オイスカ植林活動への支援(マッチングギフト制度) 6.0
令和2年7月豪雨災害に対する義援金 3.0
TABLE FOR TWO(マッチングギフト方式) 1.3

(注) マッチングギフト制度・方式での寄付額は、会社が支出した金額

2020年度 主な寄付件数(住友化学)

寄付件数:合計251件

項目件数
地域社会の活動 86
国際交流・協力 16
スポーツ 11
学術・研究 11
文化・芸術 15
教育・社会教育 16
社会福祉 14
環境 10
災害被災地支援 5
その他 67

取り組み事例

安全・環境・健康の確保

地域に根差した情報開示と多様な双方向対話の実践

住友化学は、地域の皆さまのご理解・ご協力のもと、地域の一員としてよりよい事業活動を継続していくための円滑なコミュニケーションづくりをしています。

毎年、全事業所がそれぞれ環境・安全レポートを作成・発行し、各事業所における取り組みを詳しく報告しています。また、愛媛・大阪・大分の各事業所では、地域に密着した情報発信として、新聞折り込みなどによる地域広報紙も発行しています。このほか、各事業所における地域の皆さまとの定期的な対話集会や意見交流会、工場見学会、自治体との協働によるリスクコミュニケーションモデル事業、行政・企業に対する環境・安全面への支援事業、さらには化学産業連携による地域対話の実施など、幅広い視点での多様な双方向対話も積極的に行っています。

今後も、必要な情報を発信し、地域のさまざまなステークホルダーの皆さまと継続的な意見交換を行いながら当社へのさらなる理解と一層の信頼獲得に取り組んでいきます。

グループ全拠点における安全確保への取り組み

住友化学グループでは、「安全をすべてに優先させる」という基本理念のもと、全拠点で重大事故・重大災害ゼロの達成を目指しています。そのために、グループ共通の「安全グラウンドルール」の周知徹底、職場の安全文化レベルの評価・向上、IoT技術の活用による安全管理レベルの強化、自然災害対策の見直し・強化などの安全確保の取り組みの一層のレベルアップを図っています。そして、地域対話を通じて、こうした安全確保への取り組みを地域の皆さまに説明することで、相互理解を深めていくように努めています。

地域対話の実施状況

2020年度 実績※4.5

開催回数
3

参加者数
18

  1. 友化学の各事業所での累計実績
  2. 新型コロナウイルス感染症の影響により、大部分の開催を見合わせた

新型コロナウイルス感染症に関する取り組み

住友化学は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けて「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」に支援者として参加し、さまざまな取り組みを行いました。医療現場でのマスクの不足を受けて、一般社団法人経済団体連合会を通じて、N95マスク2万枚を寄付し、また積水化学工業株式会社と共に、医療従事者が着用する医療用ガウンの不足を受けて、合計30万着を政府等関係先に寄付しました。この医療用ガウンは、両社が出資する住化積水フィルム株式会社が中国のガウン製造企業から調達し、同中国企業から寄付先へ直送され、住友化学と積水化学がそれぞれ15万着を購入し寄付したものです。さらに愛媛工場では、外出を自粛している子どもたちが、自宅で楽しく過ごせるように、新居浜市美術館とのコラボレーション企画「ステイホーム 夢の工場WEB展覧会」を開催しました。また愛媛工場と大江工場(愛媛県新居浜市)においては、2021年3月9日から4月2日まで、市内飲食店応援イベント「『住化あかがね食堂』プロジェクト」を行いました。グループ会社においても、医療用ガウン向けのフィルム供給や、新型コロナウイルス感染症診断センサーを開発するスタートアップ企業への資金提供、医療現場へのマスクやガウンの寄付などを行いました。引き続き、新型コロナウイルス感染の早期終結に向けて、住友化学グループとして行政や業界団体などと連携を図りながら、最大限の支援策を検討していきます。

マッチングギフト制度

従業員と会社が一体となって行う社会貢献活動として、2007年から住友化学グループの役職員から寄付を募り、寄付金額と同額を会社が拠出して支援先に寄付する「マッチングギフト制度」に労働組合と協働で取り組んでいます。

また、マッチングギフト制度の寄付金を通じた支援先の一つである公益財団法人オイスカ※6とともに各種植林プロジェクトに取り組み、労働組合と協働し、2008年から従業員ボランティアを派遣しています。

  • マッチングギフト制度

  1. 公益財団法人 オイスカ:
    アジア・太平洋地域を中心に農村開発・環境保全活動などを展開している国際NGO。支援金は「子供の森計画」や「東日本大震災復興・海岸林再生プロジェクト」に活用されている
  2. あしなが育英会:
    病気、災害などで親を亡くした子どもたちを物心両面で支える民間非営利団体。支援金は、病気・災害・自死遺児らの奨学資金として活用されている
  3. 役職員と会社のマッチングギフト方式

「TABLE FOR TWO」活動

住友化学は、2008年5月から当社の各事業所において、マッチングギフト方式(役職員の寄付金額と同額を会社が拠出)でTABLE FOR TWO(TFT)に参加しています。

TFTとは、社員食堂でヘルシーメニューを提供し、その売上の一部(1食あたり20円)を開発途上国の子どもたちの学校給食費用として寄付することで、開発途上国での飢餓と先進国での肥満や生活習慣病という問題に同時に取り組むことができ、食の不均衡の解消を目指す日本発の社会貢献活動です。

当社の2020年の支援に対して、TABLE FOR TWO事務局より、「プラチナパートナー」として感謝状が授与されました。

2020年 実績

  • 1,355,400
  • 33,885食分

(役職員と会社のマッチングギフト方式)

次代を担う子どもたちの育成

理科教室を通じた教育支援

住友化学グループでは、実際に当社グループ製品などを使った実験や工作を行う「理科教室」を通じて、生活の中の身近な製品が化学と深く結びついていることを子どもたちの目線で分かりやすく伝えるとともに、子どもたちに化学の不思議やおもしろさに触れる機会を提供しています。この「理科教室」は、⼯場⾒学会での実施や近隣の学校を訪問する「出前授業」などに展開しています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため外出を自粛している子どもたちが、自宅で楽しく過ごせるように、新居浜市美術館とのコラボレーション企画「ステイホーム 夢の工場WEB展覧会」を開催しました。この企画は、愛媛工場のイラストに塗り絵をし、完成した「自分だけの夢の工場」をウェブサイトから応募していただくもので、応募作品は、あかがねミュージアムのウェブサイトで紹介されました。小・中学生であれば誰でも参加でき、応募した方には愛媛工場オリジナルグッズをプレゼントしました。また、愛媛工場OBの協力により制作した「おウチでできる!理科実験・工作」の動画も、あかがねミュージアムウェブサイトおよびハートネットワーク(ハートTV)※9で公開・放映されました。

  1. 新居浜市・西条市のケーブルテレビ
  • あかがねミュージアム塗り絵①

  • あかがねミュージアム塗り絵②

応援してくれたお子さんの作品

  • 理科実験①

  • 理科実験②

愛媛工場OBにより実演の様子

Vol.1 家族みんなで紙バネをつくって遊ぼう

Vol.2 浮沈子のふしぎな動き

Vol.3 水性ペンの色を分けてみよう

アフリカにおける教育支援

住友化学は、アフリカが貧困から脱却し自立的な経済発展を実現するためには、教育環境の整備が重要と考えており、アフリカの未来を担う子どもたちのために、小・中学校の校舎や関連施設の建設を中心とした教育支援活動を2005年より実施しています。

ナイジェリアでプラスチックリサイクル教育を支援

住友化学は、ナイジェリア連邦共和国のオアンド財団※10による、プラスチックリサイクル意識の向上を目指すプロジェクト「Clean Our World(以下、「COWプロジェクト」)」に対し、5万ドルの寄付を実施しました。これまでも、ナイジェリアにおいては、2017年からオアンド財団と連携し、太陽光発電装置を備えたICTセンターを6カ所設立するなど、STEM(理数系:”Science, Technology, Engineering and Mathematics”)教育の支援を行っています。ナイジェリアでは年間3,200万トン以上のごみが発生し、そのうち30%超がプラスチックであると推定されています。現在、それらプラスチックの大部分は適切に廃棄されておらず、排水管の詰まりによる冠水や、西アフリカの主要河川であるニジェール川などから海洋への流出を引き起こしています。こうした状況を解決するため、オアンド財団は、「COWプロジェクト」を20年に設立しました。「COWプロジェクト」は、同国最大の都市ラゴス近郊で、教材提供や地域清掃活動などを通じて、将来を担う小学生に廃棄プラスチック問題およびリサイクルに関する知識を学ぶ機会を提供し、啓発活動をすることで、地域の人々の行動変革を促すものです。対象となる7つの小学校区のうち、既に二つの校区で取り組みが進められています。
 住友化学は、経営として取り組む重要課題「マテリアリティ」の一つに「プラスチック資源循環への貢献」を掲げており、プラスチックのリデュース、リユースにつながる製品の開発・供給に加え、近年は他企業やアカデミアと共同で複数のケミカルリサイクル技術の開発も推進しています。住友化学は、これからも、アフリカの子どもたちの教育環境の改善に貢献するとともに、社会課題の解決に向けた取り組みを積極的に進めていきます。

  1. ナイジェリア政府を支援して基礎教育を広く行きわたらせるため、2011年に同国でエネルギー関連事業を行う「オアンドグループ」により設立された財団
  • アフリカ①_マシン地区の学校での清掃活動

    マシン地区の学校での清掃活動

  • アフリカ②_オリル・イガンミュ地区での学校・地域一体となった清掃活動

    オリル・イガンミュ地区での学校・地域一体となった清掃活動

アフリカにおける教育支援

支援実績

連携相手 実施内容
タンザニア WVJ※11 2005~2007年に小学校や教員住宅などを建設、また2014年に小学校やトイレを建設
ケニア WVJ※11 2005~2006年に小学校の女子寮やトイレなどを建設、また2015年に小学校を建設し、算数・理科の教材を支給
ザンビア WVJ※11 2005~2007年に中学校、トイレ、教員住宅などを建設
ウガンダ WVJ※11 2006年に小学校やトイレなどを建設、2008~2011年に学校やトイレなどを建設、2019~2020年に小学校の教室 建設とマラリア予防について啓発
エチオピア WVJ※11 2007年に小学校、中学校、トイレなどを建設、また2013年に小学校とトイレ、貯水タンクなどを建設
マリ PIJ※12 2010~2012年に小学校、トイレ、井戸などを建設
ガーナ PIJ※12 2010~2012年に小学校や図書館などを建設、2015~2016年に技術学校や科学実験教室などを建設、また2019~ 2020年に工業高校や科学実験室を建設し、教科書の支給と教師の研修を実施
マラウイ WVJ※11 2010~2012年に小学校などを建設、また2013年に小学校やトイレなどを建設
コンゴ民主共和国 WVJ※11 2012~2013年に小学校やトイレなどを建設、また2016~2019年に小学校やトイレなどを建設、算数・理科の教材 を支給、教師に対する研修、マラリア予防について啓発
モザンビーク PIJ※12 2012~2013年に小学校やトイレなどを建設
セネガル PIJ※12 2014~2015年に小学校やトイレなどを建設、学校管理委員会に対する研修を実施、また2016~2019年に中学校・ 高校やトイレを建設、科学実験室を設置、女子向け理系コースを強化
ナイジェリア Oando※13

2017~2020年にICTセンターを設置、コンピュータ周辺機器を支給、STEM(理数系)教育について教師に対する研修

【2020~2021年に今回のCOWプロジェクトを実施中】

  1. WVJ:特定非営利活動(NPO)法人ワールド・ビジョン・ジャパン
  2. PIJ:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
  3. Oando:ナイジェリア連邦共和国のオアンド財団

自然災害に対する支援

令和2年7月豪雨災害に対する支援

令和2年7月豪雨災害の支援として、大分県へ義援金300万円の寄付に加え、大分県の一部地域へ当社備蓄食料の物資支援を行いました。

東日本大震災復興支援

2011年の東⽇本⼤震災以来、震災の記憶を風化させないために社員参加型の継続的な取り組みを実施しています。社員⾷堂では寄付⾦付き「被災地応援メニュー」の提供を2011年4⽉から実施しています。売上の⼀部を寄付⾦として同額を会社が拠出し、被災地の震災遺児⽀援事業に寄付しています。

また、東⽇本⼤震災の津波により被害を受けた宮城県名取市で⾏われている「オイスカ海岸林再⽣プロジェクト」に、2013年度よりマッチングギフト制度を通じて参加しています。

2015年度からは従業員ボランティアを派遣し、海岸林約100ヘクタールの再生に向けて、クロマツの苗木の提供・植林・植林後の下草刈りや施肥などを行ってきましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止しました。植林目標はすでに達成しており、今後は植林したクロマツの管理にボランティアとして携わっていきます。

2020年度 実績

被災地応援メニュー

  • 650,120
  • 16,253

(役職員と会社のマッチングギフト方式)

「東日本大震災ふくしまこども寄附金」 311,720円 7,793食

(2020年3月~2020年8月利用分まで)

「いわての学び希望基金」 338,400円 8,460食

(2020年9月~2021年2月利用分まで)

今後に向けて

住友化学グループは、地域の皆さまから信頼され続けるために、さまざまな活動を通じて「地球との共存共栄」や「世界を取り巻く諸課題への解決」につながる住友化学グループらしい社会貢献活動を推進していきます。