地域・社会とともに

基本的な考え方

住友化学グループは、「事業を通じて社会の持続可能な発展に貢献する」との考え方に基づき、「世界を取り巻く諸課題解決」「地域との共存共栄」という視点から、住友化学グループらしい社会貢献活動を推進しています。
国内外の事業所、グループ会社において、地域のニーズに合わせた多様な活動を展開し、地域の皆さまとの良好な関係の構築に努めています。

住友化学の社会貢献活動マトリックス

  • 住友化学の社会貢献活動マトリックスの図版

安全・環境・健康の確保

社会とのコミュニケーション

住友化学は、社会とのコミュニケーションに関する全社方針を策定し、積極的な活動を展開しています。中でも「情報開示の充実」「双方向対話の実践」を最優先課題に掲げ、内容の充実とレベルの向上を図っています。各事業所では全社方針を踏まえ、年間の活動計画を策定し、具体的な取り組みを行っています。また、寄せられたご意見やご要望を踏まえて、事業所の景観改善や環境整備にも注力しています。

地域に根差した情報開示と多様な双方向対話の実践

住友化学では毎年、全事業所が環境・安全レポートを発行し、各地域における取り組みを詳しく報告しています。同レポートは全社版「サステナビリティ データブック」(本誌)を補完する役割も担っています。また、愛媛・大阪・大分の各事業所では、地域に密着した積極的な情報発信として、新聞折り込みなどの方法による地域広報紙の発行も行っています。
このほか、各事業所では自治体と共同でのリスクコミュニケーションモデル事業、国内外の行政・企業に対する環境・安全面での支援事業、地域住民との定期的な諸会合、さらには化学産業連携による地域対話の実施など、幅広い視点での多様な双方向対話を実践しています。本社では、国・協会・工業会の各種委員会などの活動、産官学主催の講義・講演などの場を利用して、必要な情報発信をタイムリーに実施し、継続的な意見交換を行い、当社へのさらなる理解と一層の信頼獲得に努めています。

マッチングギフト制度

従業員と会社が一体となって行う社会貢献活動として、2007年度から住友化学グループの役職員から寄付を募り、寄付金額と同額を会社が拠出して支援先に寄付する「マッチングギフト制度」に労働組合と協働で取り組んでいます。
また、マッチングギフト制度の寄付金を通じた支援先の一つである公益財団法人オイスカとともに各種植林プロジェクトに取り組み、労働組合と協働し、2008年から従業員ボランティアを派遣しています。

マッチングギフト制度

  1. 公益財団法人 オイスカ:
    アジア・太平洋地域を中心に農村開発・環境保全活動などを展開している国際NGO。支援金は「子供の森計画」のほか、タイ・ラノーン県での「住友化学 の森」マングローブ植林プロジェクト、「東日本大震災復興・海岸林再生プロジェクト」に活用されている。
  2. あしなが育英会:
    病気、災害などで親を亡くした子どもたちを物心両面で支える民間非営利団体。支援金は、病気・災害・自死遺児らの奨学資金として活用されている。

住友化学の森

延べ植林面積 総植林本数 延べ参加人数
245ヘクタール 748,000本 179人(タイ植林ボランティア)
  • 延べ数値は、2008年から2018年2月現在

「TABLE FOR TWO」活動

住友化学は、2008年5月から当社の各事業所において、マッチングギフト方式(役職員の寄付金額と同額を会社が拠出)でTABLE FOR TWO(TFT)に参加しています。
TFTとは、社員食堂でヘルシーメニューを提供し、その売上の一部(1食あたり20円)を開発途上国の子どもたちの学校給食費用として寄付することで、開発途上国での飢餓と先進国での肥満や生活習慣病という問題に同時に取り組むことができ、食の不均衡の解消を目指す日本発の社会貢献活動です。
2017年度の寄付額は、参加企業578社中第12位となり、2018年5月にTFT事務局から「プラチナサポーター」として感謝状をいただきました。

2017年度 実績
2,392,880円 59,822食分


(役職員と会社のマッチングギフト方式)

次代を担う子どもたちの育成

理科教室を通じた教育支援

住友化学の各事業所・グループ会社では、近隣の学校や地域で開催されるイベントなどで「出前授業」や「理科教室」などを実施しています。また、工場見学会では、私たちの生活の中の身近な製品が化学と深く結びついていることを子どもたちの目線でわかりやすく伝えるとともに、実際に当社グループ製品を使った実験や工作を行うことで、子どもたちに化学の不思議やおもしろさに触れる機会を提供しています。
2017年度は、東京本社および三沢工場にて、子ども参観日を通じて、子どもたちに「化学は夢ある産業である」ということを体感してもらえるよう、当社製品の偏光フィルムを使い「キラキラ万華鏡を作ろう!」という理科教室を行いました。各地域や事業所でも、多くの子どもたちに化学への興味を持ってもらえるよう、今後も理科教室を続けていきます。

事例「キラキラ万華鏡を作ろう!」

材料 紙コップ・偏光フィルム・セロハンテープ
手順
  1. 2つの紙コップの底に穴を開け、偏光フィルムを貼る
  2. 1つの紙コップにセロハンテープをいろいろな方向で重ねて貼り、もう1つの紙コップを重ねる
  3. 明るい方向に向け、片方の紙コップを回しながらのぞくと万華鏡のようにキラキラと色のついた光として見ることができる
目的 テレビなどの液晶製品に使われる当社の偏光フィルムを使い、光の性質を学ぶことで化学が身近であることを伝える

アフリカへの教育支援

アフリカが貧困から脱却し自立的な経済発展を実現するためには、教育環境の整備が重要です。住友化学では、アフリカの未来を担う子どもたちのために、アフリカで小・中学校の校舎や関連施設の建設を中心とした教育支援活動を2005年より実施しています。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンに加え、2017年度は新たにナイジェリアのOando Foundationとの連携を通じて、現在までにアフリカ12カ国において25のプロジェクトが完了し、15,000人を超える子どもたちの教育環境が改善されました。
2017年度は、コンゴ民主共和国において、小学校の教室建設に加えて、算数・理科の教材支給および、マラリアの意識啓発や疾患予防のトレーニングを行いました。また、セネガル共和国では、中学校の教室やトイレの建設、科学実験室の建設および女子生徒向け理系コースの強化を実施しました。ナイジェリアでは小学校3校にICTセンターの設立支援を行い、ICT関連の教育やSTEM教育(理数系教育)、コンピュータ周辺機器などの支給、教員に対するトレーニングを実施し、教育環境を改善しました。

アフリカでの教育支援

実績
総受益者数 15,000人超

支援国 12カ国(25プロジェクト完了、3プロジェクト進行中)

  • 三つのプロジェクトは、コンゴ民主共和国・セネガル共和国・ナイジェリアで進行中(2018年5月現在)

自然災害に対する支援

住友化学グループでは、自然災害に対しさまざまな形で支援をしています。
2017年に発生した九州北部豪雨災害により被災された方々に対して、社会福祉法人中央共同募金会を通じて寄付を行い、また、当社と大日本住友製薬株式会社は、両社の大分工場から合同で、復興支援に向けて社員ボランティアの派遣を行いました。
2011年の東日本大震災以来、震災を風化させないために社員参加型の継続的な取り組みを実施しています。社員食堂では寄付金付き「被災地応援メニュー」の提供を2011年4月から実施しています。売上の一部を寄付金として同額を会社が拠出し、被災地の震災遺児支援事業に寄付しています。
また、東日本大震災の津波により被害を受けた宮城県名取市で行われている「オイスカ海岸林再生プロジェクト」に、2013年度よりマッチングギフト制度を通じて参加しています。2015年度からは従業員ボランティアの派遣も行っており、2017年度は20名を派遣し、名取市の海岸林約100ヘクタールの再生に向けて、クロマツの苗木の提供・植林・植林後の下草刈りや施肥などを行いました。
今後も継続的にさまざまな活動を通じて、被災地の復興支援に協力していきます。

支援実績
被災地応援メニュー
1,267,520円 31,688食

9月 東日本大震災 ふくしまこども寄附金 650,000円

(2017年3月~8月利用分まで)

3月 東日本大震災 いわての学び希望基金 617,520円

(2017年9月~2018年2月利用分まで)

今後に向けて

住友化学グループは、地域の皆さまから信頼され続けるために、「安全・環境・健康の確保」「次代を担う子どもたちの育成」「自然災害に対する支援」の3つの視点から、さまざまな形で住友化学グループらしい社会貢献活動を推進していきます。