マネジメント体制

住友化学グループでは、サステナビリティ推進基本原則において、トップマネジメント自らがサステナビリティの推進にコミットすることを宣言するとともに、企業理念において本原則を「住友の事業精神」および「経営理念」の次に位置づけることによって、サステナビリティの推進に経営として取り組む姿勢を示しています。

サステナビリティ推進体制

当社グループの経営に関わる重要事項について、広範囲かつ多様な見地から審議する会議体として、サステナビリティ推進委員会を設置しています。本委員会では、グループの取り組みを総合的に把握し、サステナビリティへの貢献を俯瞰的に検証し、社会課題解決への統合的な取り組みを加速させることを目的として、とりまく状況を踏まえ、課題や取り組みの方向性について審議するとともに、取り組みの具体化に向けて各執行機関に必要な指示・提言を行っています。年2回の会議を開催している同委員会では、委員長である社長の下、各事業部門統括役員・コーポレート部門統括役員・海外地域統括会社社長を委員として任命しつつ、さらに、社外取締役・社外監査役もオブザーバーとして毎回参加して活発な議論を展開しています。

サステナビリティ推進委員会 体制図

  • サステナビリティ推進委員会体制図

  1. アメリカリージョン、ヨーロッパリージョン、中国リージョン、アジアパシフィックリージョン
  2. サステナビリティ推進部、法務部、人事部、コーポレートコミュニケーション部、経営企画室、技術・研究企画部、レスポンシブルケア部、経理部、財務部、購買部、物流部
  3. レスポンシブル・ケア委員会、人権尊重推進委員会、カーボンニュートラル戦略審議会など

目的

  • 住友化学グループのサステナビリティ推進活動を総合的に把握
  • サステナビリティへの貢献を俯瞰的に検証
  • SDGsなど社会課題解決への取り組みを加速

役割

住友化学グループの経営諸活動が、「サステナビリティの実現」に向けて有機的に機能するとともに、それらの諸活動が、ステークホルダーに適正に評価されるよう、各執行機関に必要な提言を行います。

  • ソリューション:
    各事業部門およびグループ各社に、事業を通じた社会の持続的成長への貢献に関する提言を行う
  • イニシアティブ:
    全社委員会に、国際的な取り組みへの参画を通じた提言を行う
  • エンゲージメント:
    ステークホルダーとの対話を通じたコミュニケーションの検証と充実に関する提言を行う

2022年度の実績

2回の委員会を開催し、サステナビリティに関する国際動向を共有した上で、中長期的なESG課題をリスクと機会の観点から総合的に捉え、当社グループのサステナビリティへの貢献を加速するための諸施策を関係各部・機関に提言し、「自利利他 公私一如」の実現に向けた、サステナビリティと経営との統合推進に取り組みました。

主な討議事項

  • 事業を通じた社会課題解決への取り組み状況(資源循環および生物多様性)
  • 開示基準やインパクト評価の動向と当社グループにおける対応
  • 社会貢献活動の状況と今後の活動の方向性
  • 当社グループ内での企業理念浸透に向けた取り組み

また、2022年度からは、部門の幹部、地域統括会社サステナビリティ担当者は、サステナビリティ推進委員会にオブザーバー参加することで、直接委員会の内容を共有しています。
各事業所、国内・韓国・台湾のグループ会社に対しては、それぞれのサステナビリティ推進担当者を通じて、それ以外の海外グループ会社に対しては、地域統括会社を通じて、委員会報告とサステナビリティ推進の取り組みに関する説明を行うなど、グループ全従業員へ周知する体制を整えています。